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第10章 はじめての二人の夜

理央の舌に自らの口腔内を愛撫され、果実の頂きを捏ねられつつ、濡れた布地が理央の熱を何度も擦り上げる。
じんわり甘い痺れが腹の奥に広がり、さらなる高みに昇ろうと前後に腰を動かす。

「ん、ちゅ……んっ」

佳織の甘い吐息と声に、さらには肉棒に添えられた佳織の手のせいで、理央の頭の中も真っ白になっていく。
佳織は布越しに自ら擦り付ける動きを強める。
濡れた感触と硬さが交互に擦れ合い、二人の呼吸はどんどん荒くなる。

「ん、んぅ、止まらな……っ」

思わず佳織は口に出す。乳頭に理央から与えられる刺激も、下腹部の波打つ感覚も、すべてがひとつの方向に向かっている。
佳織は思わず声を漏らし、腰をさらに押し付けたくなる

「……ぁああ……っ！」

佳織の体が大きく仰け反り、ストッキング越しに濡れた部分を強く押し付けながら震えた。
佳織は思わず理央の肉棒から手を離し、目の前の理央の肩を引き寄せた。

「あ……んんっ」

佳織が舌を絡め、理央のそれをぎゅぅうっと太ももで締め付けてしまう。

「ま、待って、僕も……っ」

先走りと、布地から染み出した佳織の体液のせいで、濡れすぎたそこが滑る。追い詰められて、自らの腰を打ち付ける姿勢になる。
理央のそれが佳織の太ももに包み込まれたせいで、佳織の脚の間で体液が溢れ出る。
佳織の脚の辺りに、じんわりと生あたたかい体液の感触が伝わってくる。

「ん、は……ぁ……佐藤くん……。やらし……い。脚の間、ぬるぬる……」

「よ、汚し……ごめ、なさ……」

理央は体を離そうとするが、佳織は理央の体に抱きついたままだ。

「だーめ。お布団汚れちゃう。このまま」

恥ずかしさに目を逸らしながらも、抱きしめられる腕の力に理央は逆らえなかった。

「大丈夫。今日、ゆっくりしようって言ってたから……下着とストッキングの替え、持ってきてる。後で洗いたいから、お風呂、貸して？」

薄暗がりの中、二人の吐息が重なる。理央は意を決したように、声をかすれさせながら、言う。

「じゃ、じゃあ……洗ったやつ、置いてって……。また、来てくれるでしょ……濡れたもの、持って帰らせるわけには」

佳織はその言葉に、きょとんとして目を丸くする。