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僕の愛する未亡人
第13章 欲しがる未亡人 本間佳織②
その声は、まるで頬のすぐそばで笑っているかのようだ。
冴子の息づかいが混じり、耳の奥が痺れる。
「そ……れもあるけど、香水、いつもと違ったでしょう?」
「正解。佐藤くんにも以前、同じこと言われましたよ」
彼の名前が出たことで、佳織の胸が締め付けられる。だが、それすらもどうでもよかった。
「男性と会う時は――気分上げたいから、つけるんです」
何でもないことのように、冴子は言う。自分はこんなにも、他の男性の影に嫉妬しているのに。
「だ、だよね……。そうだと思った」
声が震えて、思わず唇の内側を噛んでしまう。
だが、電話の向こうで、「はぁ……」と微かな吐息が混じっている気がした。
その音が、肌の奥にまで染み込んでくる。佳織の背筋にびりびりと電流が走る。
少し間を置いて、冴子が低く笑う。
「――まだ、収まらない」
冴子の声が耳の奥に触れる。
「……本間さんのせい、です」
スマートフォンを支える指先が震えた。まるで、電話越しに肌を撫でられているようだった。
「本間さんも同じ気持ちなら……声……聞いてくれますか」
「え……?」
それが何を意味しているのか、佳織にはわからなかった。
ガシャッとノイズがしたあと、「スピーカーフォンにした……」とぽつりと呟く冴子の声が聞こえた。
「するから……聞いて」
「す、する……?」
そこまで言われても、まだわからなかった。だが、電話の向こうでは、冴子の甘い吐息が漏れているのがわかる。
「ん……いつも、バイブ……使うんだけど、今日は本間さんにされてるところ想像する……から、指……ん、ん……」
「あ、え……っ」
冴子はひとりで、慰めようとしているのか――冴子の息が上がると同時に、佳織の全身が熱くなる。
「はぁ……本間さんのこと考えてたら……すごい、クリ……ビンビン」
「ちょ……そ、そんなこと……」
そう言いつつも、冴子の声をもっと聞きたいと、佳織はスマートフォンを押し当てる。
「予定なかっ……たら、どうしてた……? あたし、あそこで……本間さんに、いやらしいこと……されてた?」
「ま、待って……それは……さすがに」
冴子の息づかいが混じり、耳の奥が痺れる。
「そ……れもあるけど、香水、いつもと違ったでしょう?」
「正解。佐藤くんにも以前、同じこと言われましたよ」
彼の名前が出たことで、佳織の胸が締め付けられる。だが、それすらもどうでもよかった。
「男性と会う時は――気分上げたいから、つけるんです」
何でもないことのように、冴子は言う。自分はこんなにも、他の男性の影に嫉妬しているのに。
「だ、だよね……。そうだと思った」
声が震えて、思わず唇の内側を噛んでしまう。
だが、電話の向こうで、「はぁ……」と微かな吐息が混じっている気がした。
その音が、肌の奥にまで染み込んでくる。佳織の背筋にびりびりと電流が走る。
少し間を置いて、冴子が低く笑う。
「――まだ、収まらない」
冴子の声が耳の奥に触れる。
「……本間さんのせい、です」
スマートフォンを支える指先が震えた。まるで、電話越しに肌を撫でられているようだった。
「本間さんも同じ気持ちなら……声……聞いてくれますか」
「え……?」
それが何を意味しているのか、佳織にはわからなかった。
ガシャッとノイズがしたあと、「スピーカーフォンにした……」とぽつりと呟く冴子の声が聞こえた。
「するから……聞いて」
「す、する……?」
そこまで言われても、まだわからなかった。だが、電話の向こうでは、冴子の甘い吐息が漏れているのがわかる。
「ん……いつも、バイブ……使うんだけど、今日は本間さんにされてるところ想像する……から、指……ん、ん……」
「あ、え……っ」
冴子はひとりで、慰めようとしているのか――冴子の息が上がると同時に、佳織の全身が熱くなる。
「はぁ……本間さんのこと考えてたら……すごい、クリ……ビンビン」
「ちょ……そ、そんなこと……」
そう言いつつも、冴子の声をもっと聞きたいと、佳織はスマートフォンを押し当てる。
「予定なかっ……たら、どうしてた……? あたし、あそこで……本間さんに、いやらしいこと……されてた?」
「ま、待って……それは……さすがに」

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