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僕の愛する未亡人
第6章 はじめての愛撫
冴子はさすがに、痕が見られるのはまずいと焦る。シャツの袖を直そうとしたときだった。

「何……これ」

手元がもたついて、シャツの袖がまくられたままだった。近づいてきた佳織に腕を掴まれる。

「い……っ」

ヒリヒリとした感触に、冴子が奥歯を噛む。

「……ちょっと、どうしたの、これ?」

佳織は少し驚いたように目を見開く。その視線に、冴子は一瞬心臓が跳ねる。

「佐藤くん……まさか、あなたがしたわけじゃないよね」

「な、え、そんなわけないじゃないですか! さっき、腕が当たった時、痛そうだったから……わけを聞こうと」

「何で痣があるのをあなたが知ってるの」

しまった! と理央の心臓が跳ねる。
佳織は本気で心配して、二人を交互に見やる。一方、冴子は冷静さを取り戻しており、何事もなかったようにジャケットを羽織った。
冴子は深呼吸するように肩の力を抜き、落ち着いた声で答えた。

「昨日……遊んでる時にはしゃぎすぎました。佐藤くんは何もしてないです、勿論」

ジャケットを整えながら、視線を佳織に向け、微笑む。


(いやいや、嘘ついてないけどさ! 飯塚さん!)


理央が不安そうに二人を交互に眺める。

「――飯塚さんと佐藤くん……今日予定あるの?」

「え?」

「わけ、聞かせて。言いたくないこともあるかもしれないけど……ごめん、見ちゃったら……心配で」

佳織は真剣な表情でそう言った。
冴子がセクハラで生産管理部に異動になったと噂された十年前、まさに佳織が冴子の上司となったのだった。
チームを離れてからは特に関わりがなかったが、今も佳織は本気で彼女のことを思っている。

「ん、じゃあ久しぶりに飲みますか、本間さんっ」

佳織の肩に手を回して冴子が言う。あの噂があった彼女だからこそ、人の体に触れるような軽率な行動を取ることはしない。
この行動に佳織に対する冴子の信頼感が現れている。

「ぼ、僕も……いいの」

「勿論。この三人って不思議だけど。今日ね……息子、職場のかたの家に泊まりに行くみたいなの。良かったら、うちにくるのはどう……?」

「え、本間さんの家? いいんですか? 大好き〜」

冴子が珍しく、クールな表情を崩して嬉しそうに佳織に抱きついた。大好きな二人の姿を見て、理央も自然と笑みがこぼれたのだった。
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