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僕の愛する未亡人
第6章 はじめての愛撫
つぶらな子犬のような瞳で、佳織を見上げる。
冴子の前だ。気持ちを打ち明けるにはあまりに不自然で、場違いで――けれど。

「……嫌じゃないよ」

佳織は赤面して、目を逸らして言う。「え……」と、理央は思わず背を正す。
冴子の前で口にしてくれたことが、たまらなく嬉しかった。胸の奥が熱くなり、気づけば体が勝手に動いていた。

「えっ、佐藤くん!?」

佳織が制止するより先に、自身の体が抱きしめられる。理央は勢いのまま佳織に近づき、唇が触れそうになる。

「ちょ、佐藤くん――!」

冴子の手は、隣の佳織の肩をしっかり押さえたつもりだった。
だが、既に唇同士が触れてしまっている。
ああ、もう最悪だ。冴子はそう思ったが――どうすることもできない、その瞬間の熱気と切なさに、思わず目を細めてしまった。
二人の唇が密着しているすきに、冴子は佳織の肩に触れていた手を、佳織の腹へと回す。
昨夜、激しくセックスをした原因は、半ば佳織のせいだと言っても過言ではない。
佳織が複数の男に囲まれる想像をしたという理央に触発された――自分も誰かに激しくされたくなったのだった。
冴子は自分の元上司である佳織を愛おしさと切なさが入り混じった感情で抱きしめる。
自分の行動が、理央の強引な行動を助けてしまう最低なものだと理解しつつも――その手を離せなかった。


(飯塚さん…?!)


止めるつもりだったはずの冴子の突然の抱擁に、佳織は戸惑う。その瞬間、佳織の唇から理央の唇が離れる。

「佐藤くん、ずるいよ……あたしも、本間さん好きなんだけどな…」

冴子はちょっと意地悪そうに、しかしどこか嫉妬混じりの声で言った。その声が佳織の耳元を掠める。
熱を帯びたこの状況を理解できずに、佳織はどうすることもできなかった。

「むぅ……」

理央は口を尖らせて、すねたように言う。だが、いつものようなつぶらな瞳ではなく、雄の目つきで佳織をじっと見つめる。
佳織と理央の視線が絡まって、再び唇が押し当てられる。

「んっ……」

冴子の前でキスがなされている状況に、ひどく恥ずかしくなる。だが、理央は止まらないし、冴子は後ろから抱き着いたままだ。三人の間に、言葉にできない熱と緊張が漂った。
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