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僕の愛する未亡人
第8章 はじめての夜
壁と佳織の間に閉じ込められ、抗うことができない。
「――でも、多分……佐藤くんとは、もうしてるでしょう? 職場の女性とは食事に行かないって公言してる遊び人の佐藤くんが、仕事中に飯塚さんの匂いが付くくらい甘えてるんだから」
「あ……いや……」
「いいの。……付き合ってるわけじゃないから、佐藤くんを独占したいと思う資格、あたしにないもん。だから、あたしと何かあって、飯塚さんが佐藤くんに悪いなんて思う必要ないでしょう?」
柔らかそうだと想像していたその体が、押し付けられる。
佳織の熟した柔肌は密着するだけで心地良さを感じさせる以上に、理性を削り取ろうとする。
「で、でも……本当に、悪いから……だめ、です」
か細い声で抵抗する。自分や理央と違って、彼女は真面目で、複数の人間と関係を持つことに本当は抵抗があるはずだ。
そのことがわかっているからこそ、止めたかった。だがそれ以上に彼女の理性は、消えかかっているらしい。
「ん、んぅ……っ」
唇がついに塞がれてしまう。
怒りにも似た冴子の吐息が、密着した二人の唇の隙間から漏れ出す。
頬に添えられた手が滑り、次第に冴子の体を優しくなぞる。三人で織り成す行為の中、誰にも触られることのなかった冴子は、今までの一連のやりとりでとうに下着の中を汚してしまっていた。
冴子の口腔内を、柔らかな舌が蠢く。
そして背中を撫でる手は、Tシャツの裾を引っ張り、躊躇なく冴子の肌に触れた。
背中に直接触れられると、ケインでぶたれた痕がひりひりと痛むのに、佳織のせいでそれがむしろ快楽へと変わっていく。
「き、傷痕が痛いから……触ら……ないで、お願い……」
何とか唇を離して懇願する。後輩と佳織の関係に亀裂を生じさせたくなかった。
佳織の指先がぴたりと止まる。そのまま冴子の背に触れながら、佳織は葛藤しているように見えた。だが――
「……痛いのが好きなんだったら、そんなこと思ってないでしょう。あたしと飯塚さんの関係なら……なおさらじゃない?」
佳織の冷淡な言葉に、腹の奥を甘い痺れが襲う。快楽へ変わっていることを見透かされて、目をぎゅっと閉じる。
「何年……見てきてると思ってるの。仕事熱心で……後輩思いが過ぎるんじゃない?」
「――でも、多分……佐藤くんとは、もうしてるでしょう? 職場の女性とは食事に行かないって公言してる遊び人の佐藤くんが、仕事中に飯塚さんの匂いが付くくらい甘えてるんだから」
「あ……いや……」
「いいの。……付き合ってるわけじゃないから、佐藤くんを独占したいと思う資格、あたしにないもん。だから、あたしと何かあって、飯塚さんが佐藤くんに悪いなんて思う必要ないでしょう?」
柔らかそうだと想像していたその体が、押し付けられる。
佳織の熟した柔肌は密着するだけで心地良さを感じさせる以上に、理性を削り取ろうとする。
「で、でも……本当に、悪いから……だめ、です」
か細い声で抵抗する。自分や理央と違って、彼女は真面目で、複数の人間と関係を持つことに本当は抵抗があるはずだ。
そのことがわかっているからこそ、止めたかった。だがそれ以上に彼女の理性は、消えかかっているらしい。
「ん、んぅ……っ」
唇がついに塞がれてしまう。
怒りにも似た冴子の吐息が、密着した二人の唇の隙間から漏れ出す。
頬に添えられた手が滑り、次第に冴子の体を優しくなぞる。三人で織り成す行為の中、誰にも触られることのなかった冴子は、今までの一連のやりとりでとうに下着の中を汚してしまっていた。
冴子の口腔内を、柔らかな舌が蠢く。
そして背中を撫でる手は、Tシャツの裾を引っ張り、躊躇なく冴子の肌に触れた。
背中に直接触れられると、ケインでぶたれた痕がひりひりと痛むのに、佳織のせいでそれがむしろ快楽へと変わっていく。
「き、傷痕が痛いから……触ら……ないで、お願い……」
何とか唇を離して懇願する。後輩と佳織の関係に亀裂を生じさせたくなかった。
佳織の指先がぴたりと止まる。そのまま冴子の背に触れながら、佳織は葛藤しているように見えた。だが――
「……痛いのが好きなんだったら、そんなこと思ってないでしょう。あたしと飯塚さんの関係なら……なおさらじゃない?」
佳織の冷淡な言葉に、腹の奥を甘い痺れが襲う。快楽へ変わっていることを見透かされて、目をぎゅっと閉じる。
「何年……見てきてると思ってるの。仕事熱心で……後輩思いが過ぎるんじゃない?」

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