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僕の愛する未亡人
第10章 はじめての二人の夜
「…見てるだけは、つらい……」

理央がはっと目を向ける。

「え……」

「さっきの……して……」

囁く声はかすれていたが、甘く切実な響きが理央の耳に突き刺さった。
昨夜の記憶と、目の前で再現された映像が混ざり合い、その囁きに、理央はどうしようもなくなる。
理央は立ち上がって、Tシャツを脱いだ。嫌だと言われたらやめるだけだ。そう言い聞かせて、スエット地のハーフパンツも脱ぐ。
掛け布団を引き剥がし、そこに座ると佳織の腕に手を伸ばす。
佳織は頬を赤く染めたまま、視線を逸らし、けれど理央の手を払いのけようとはしなかった。
佳織は理央の横に座ると、そっと頬に指を添え、顔を近づける。 次の瞬間、唇が重なった。
佳織は自ら、ブラウスと、スカートを脱ぎ出す。理央は慌てて、枕元に置いたリモコンで常夜灯まで明かりを落とす。
その腕を、佳織は掴む。

「……胸も……さっきの、して……」

途切れ途切れに、けれど確かに聞こえる声で、彼女は甘く囁いた。
下着とストッキングを身につけた彼女は、ゆっくりと自らベッドに横たわる。


(飯塚さんとした時、童貞卒業した気分って思ったけど……またそんな気分……)


理央も同様に、壁側に背を向けて寝転ぶ。佳織と理央はベッドで向かい合うように寝転ぶ体勢となった。理央は下着に包まれた胸に伸ばす。触れた瞬間、柔らかさに戸惑い、思わず目を細める。
昨夜の三人で織り成された情事より、二人での行為の方が緊張するなんて。
理央は幾人ともセックスしているが、一番欲しかった人肌に触れるのがこんなにも神聖なことだとは思わなかった。――改めて、寂しくてセックスをするわけではない自分たちは、人肌の安心感を忘れてしまうのだと冴子が言ったのを思い出す。
佳織は自分から胸を差し出すように、そっと体を近づけてくる。

「……佐藤くん……」

震える声と共に、甘美な吐息が理央の頬にかかる。
理央は思わず目を閉じ、唇を重ねた。
胸を包み込む手に佳織の鼓動が伝わり、その速さに自分の胸も同じように高鳴る。

「……あったかい」

佳織がぽつりと漏らす。その一言に、理央は心臓を掴まれたような衝撃を受けた。
ただの欲望ではなく、触れ合うことで確かめ合う心地よさ。
理央はようやく、冴子の言葉の意味を体で理解しはじめていた。
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