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麗美さん
第3章 麗美さん再び

「この病院は入院患者は少なくてほとんどがお年寄りなの。しかも寝たきりみたいな人が大半。何故だか解る?」
「いえ、全然。」
「終の館と呼ばれているの。ここはね、他の病院で余された患者さんを受け入れているから、ここで亡くなっていく人が多いの。でもね、ここの先生はそういう人を見捨てないのも医療なんだからって受け入れているの。終末を迎える人にどんな事が出来るのかを私達も考えて行動してるの。患者さんがして欲しいことを真摯に受け止めようとね。」
「そうなんですね。ありがとうございます」
「ここの先生も腕は良いから安心してね。」

そうなんだ、少し納得した。

「ところで・・・こんなこと聞いていいかな?・・麗美さんって独身?」
「どっちに見える?ふふ」
「結婚してる、かな?」
「半分正解!」
「ということは?」
「バツイチ。・・・いいの、隠してもしょうがないからね」
「ごめんねー、変なこと聞いて。」
「大丈夫よ、歳も相川さんと同じだから」
「へー?そうなんだ」
「お子さんは?」
「いないの、相川さんは?」
「いないんです。欲しかったけど、出来なくて」
「そう、奥さん欲しいと思っていたんじゃない?」
「自分が駄目なんです。無精子症らしくて。残念だけど諦めました。それもあって離婚に」
「そう、無精子症って言っても少ない場合もあるから入院してる間に調べてみたら?」
「そうですね、それもありかなぁ」
「その時はまた出してあげる」
「期待しちゃうなぁ~、はは」

翌日、医師との話合いで3日後に手術と決まった。やはり、内視鏡で取れない場合、開腹して取る承諾書にサインをした。そうなると、1週間の入院が半月になるらしい。その辺は会社とも相談しているから、そうなったら長期休暇を貰う段取りでいる。
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