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忘れたい彼なのに
第1章 忘れたい彼なのに

彼の両親はデキ婚で、父も母も女癖男癖が悪く互いの不倫で彼が小学1年生のときに離婚している。今もなお、母親の帰宅が遅かったり泊まりだったりする半分は仕事で半分は男関係だと彼は言っている。結婚したいなんて思うわけがなかった。
彼が私に執着し、支配したいと思うのは、自分を絶対に裏切らない女の子との強い絆を必要としているから、そんな風に感じられた。
「そうね、結婚と子供についてはわかったわ。でも私、姉のように陰口を叩かれたくないし、身体にいろいろして生活に支障がでるのも嫌よ」
あれ?これだと私が条件付きで彼のいう『牝奴隷』になることを認めてしまってるように聞こえない?
「大丈夫だ。そういう関係になっても秘密にするし、梨杏が快適に暮らせるように生活全般の全ての面倒をみるつもりだ」
彼は苛立ちを押さえるようにして回答し続ける。
「ポイントはそこじゃないだろう、梨杏。服従し奉仕することに喜びを感じるサブミッシブの素質、嬲られることに快感を感じるマゾヒストの素質があることを梨杏が自分自身で納得できるかどうかじゃないのか?」
ーそのとおりだけど...ー
「そうね、でもそんなのどうやって確認するの?言葉でそう言われるだけじゃ何の証拠にもならないわ」
答えは明瞭だった。
「だから実践するのさ、本格的なBDSMプレイをね」
熱の篭った一言に心臓がバクバクし、頭に血が上ってぼぉっとする。
「なにをするの?」
抵抗する気力を失い弱々しく尋ねることしかできない。
彼が私に執着し、支配したいと思うのは、自分を絶対に裏切らない女の子との強い絆を必要としているから、そんな風に感じられた。
「そうね、結婚と子供についてはわかったわ。でも私、姉のように陰口を叩かれたくないし、身体にいろいろして生活に支障がでるのも嫌よ」
あれ?これだと私が条件付きで彼のいう『牝奴隷』になることを認めてしまってるように聞こえない?
「大丈夫だ。そういう関係になっても秘密にするし、梨杏が快適に暮らせるように生活全般の全ての面倒をみるつもりだ」
彼は苛立ちを押さえるようにして回答し続ける。
「ポイントはそこじゃないだろう、梨杏。服従し奉仕することに喜びを感じるサブミッシブの素質、嬲られることに快感を感じるマゾヒストの素質があることを梨杏が自分自身で納得できるかどうかじゃないのか?」
ーそのとおりだけど...ー
「そうね、でもそんなのどうやって確認するの?言葉でそう言われるだけじゃ何の証拠にもならないわ」
答えは明瞭だった。
「だから実践するのさ、本格的なBDSMプレイをね」
熱の篭った一言に心臓がバクバクし、頭に血が上ってぼぉっとする。
「なにをするの?」
抵抗する気力を失い弱々しく尋ねることしかできない。

