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あなたに抱かれたい
第1章 新入社員

その時の中だしがヒットした。
拓哉は女を妊娠させるには、たった一度の射精で充分なのだと思い知らされた。

新たな命が宿ったのだ。
晴海は産むことを決意した。
当然、大企業から内定をもらっていたのだが彼女は辞退した。
晴海の両親には罵倒されたが、それでも孫が出来るのだからと若くしての結婚を許してもらった。

大学の卒業式で産気付いた晴海は、無事に女の子を出産した。
社会人一年生の拓哉の肩には妻と長女の生活がのし掛かった。
だが、苦にも思わなかった。
むしろ、二人を幸せにしたいという意欲で仕事に打ち込んだ。
その実績が認められ、入社二年で主任という肩書きまで手にいれた。

仕事でも家庭でも拓哉は絶好調だった。
三年後には長男も授かり、順風満帆な生活だった。
我が子の成長を見届け、妻とは共に白髪が生えるまで添い遂げるつもりだったが、好事魔多しというやつだろうか、
長女の中学校の入学を控えたその春、妻の晴海が交通事故でこの世を去った。

二人の育ち盛りの子供二人に振り回されながらも、
この子たちが立派に成人するまではと、拓哉は色恋には目も向けずに、子育てと仕事を両立させた。

久美子と出張で、酒の酔いに任せて、拓哉は知らず知らずのうちにそんな私生活の事を入社一年目の新人である久美子には赤裸々に告白した。

『いい男…』

それまで、単なる上司としか見れなかった拓哉に久美子は惚れた。
歳も離れたおじさんなのに、久美子は拓哉の妻になりたいと真剣に思った。
今までに付き合った彼氏がいないわけでもなかった。
それなりに恋愛をして男を見る目を養ってきたつもりだ。
過去の男たちに比べて拓哉は久美子の心をくすぐった。
この人に抱かれたい…
そう思った久美子は、わざと酔いつぶれたフリをした。

拓哉の肩に頭をのせて、寝息を立てはじめる。

「おいおい、ここで寝るなよ、仕方のないやつだな」

部屋に戻って彼女をゆっくりと休ませてあげようとバーの支払いを済ませてタクシーを手配してもらった。

「ほら、部屋に戻るぞ」

久美子に肩を貸して、半ば引きずるようにタクシーに乗り込んだ。
後部座席でタクシーに揺られながら久美子は拓哉に体を預けて、ぐっすりと眠り込んだフリを続けた。
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