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あなたに抱かれたい
第7章 入籍前の熱い一夜
留守を任せている姉弟が淫らな行為をしているとも知らず、父親の拓哉はフォトスタジオで緊張していた。
「もうすぐ試着が完了しますので、花嫁のお姿をぜひご覧になってあげてください」
スタッフにそのように言われて、拓哉はドキドキしながらカーテンの向こうから妻となる久美子がウェディングドレスを着て現れるのを待った。
「それでは、感動のご対面です」
スタッフが勿体ぶるようにカーテンをゆっくりと開いてゆく。
そのカーテンの向こう側には、純白のドレスを身に纏った久美子が恥ずかしそうに微笑んでいた。
「綺麗だ…」
お世辞抜きで、拓哉はまず第一声をあげた。
「やだわ…拓哉さんったら…」
綺麗だと面と向かっていわれたものだから、恥ずかしいのか久美子はもじもじしている。
「撮影当日はプロのメイクさんがお化粧をしてくださいますので、きっとモデルさんのような素敵な花嫁さんになると思います」
そう言いながらプランナーの女性が花が開くようにドレスの裾を整えながらそう言った。
このスタッフのプランナーさえいなければ、今すぐにでも久美子を抱き締めてキスをしたい衝動にかられた。
「それでは…」
急に仕事モードになったのか、プランナーは事務的な話し方に切り替えた。
「今、花嫁さんが手にしているのは、基本プランのブーケの造花サンプルです。どうでしょう、ドレスが華やかだけに追加料金が発生しますが、ワンランクアップのこちらの大きめのブーケの方がお似合いかと…」
そう言って、プランナーは大きめのサンプルブーケを久美子に持たせた。
確かに、追加料金を払ってでも大きめのブーケの方が見映えが良い。
一生に一度の事だけに、ここまで推薦されて「いや、標準でいいです」という男はいないだろう。
「わかりました、では、大きめのブーケをお願いします」
営業マンとして料金を加算させてゆく手法は手に取るようにわかっているが、拓哉はお金に糸目をつけずに久美子のために出来ることは何でもしてあげようと思った。

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