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混浴露天風呂・痴漢ワニに囲まれて
第5章 確認
露天風呂でそれぞれ、身体を洗い、頭を洗い、湯船に浸かった3人。

「どうする?」

征人が訊くと、

「ここでだろ?」

将星が壮介を見た。

「そう。まずは、茉莉子さんに、夕食前にここで温まってもらって、血行を改善してもらう。そして、夕食を済ませ、泡盛を飲みながら話をする。血行が良いから、出来上がるのも早いと思う。で、食事をして、泡盛を飲んで、アルコールが全身に回れば、身体が熱くなってきて、汗を掻く。寝る前に、もう一度、ここを使うさ。それを俺たちはここで待つ。ここは、入口に『使用中』の札をかけることで、中に誰かいるかどうかを判断するだろ。俺たちが中にいるとき、その札を掛けていなければ、茉莉子さんはやってくる」

「そう、うまく行くか?かりに、ここに茉莉子さんが来るとしても、それまで俺たちはずっとここで潜伏するということになると、のぼせるぜ」

征人が訊くと、

「行くさ。多分、茉莉子さんは、ここに向かう前に自室に戻る。そして、用意をして向かうはずだ。その前に、俺たちがここに先回りするのさ」

壮介が自信あり気に答えた。

「やってこない可能性はないのか?」

「ないわけではないけど、その場合、酔って自室に戻って眠った茉莉子さんを…」

壮介が答えながら笑った。

「なるほど。それも悪くはないな」

「それまでは、慎重に。なんにしても酔わせて判断力を鈍らせることだ」

壮介が征人の疑問に答えると、将星が、

「楽しみだな。しかし、普通にやらせてくれでも、やらせてくれないかな。茉莉子さん、受け入れてくれそうな気がするけど」

と、笑いながら話すと、

「可能性はあると俺も思う。でも、拒否されたら、そこで終わりだぜ。素面だと倫理観とか、貞操観念とかが勝つ可能性がある。それに、飲みながら話す間に、いろいろ聞き出せたら、これから先にも役立つかもしれないしな」

壮介が将星や征人の顔を見て確認するように頷いた。征人が頷いた。

「これから先にもって?」

将星が訊いた。

「今晩だけで終わりなのか?俺は、ここだけじゃなくて、これから先も考えている。茉莉子さんの家は、大学の近くだぜ」

壮介が話すと、

「なるほど」

「そうだったな」

将星も征人も頷いた。
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