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混浴露天風呂・痴漢ワニに囲まれて
第8章 ワニ
そうっと廊下に戻った壮介。
自分たちの部屋に戻って、
「まだ、寝ている」
と、将星と征人に話した。頷いた2人。
「それなら、動画でも撮ってきてくれたらいいのに」
征人が顔を上げて言うと、
「バカ。そんなことしたら盗撮だろ」
と、真顔で答えた壮介。
「って、いつもは壮介が撮っているのに」
征人が苦笑いした。確かに、壮介はSEXの途中でも動画撮影をするのは事実。寝ているところや、イッたあとの余韻で伸びているところでも、撮るときは撮る。
「そうだけど。あの人は撮りたくない。だってさ、今まで撮った女と二度目があったか?俺は、茉莉子さんとは、二度目以降も期待しているんだ」
壮介が笑った。
「ご執心だね。って、わかるけどな」
征人が頷いた。
「しかし、いくら若く見えても45歳だからな。更年期だろ」
将星が言うと、
「若く見えるということは、やはり身体が若いのさ。閉経するまで10年くらいあるかもしれないぜ」
と、壮介が将星の顔を見て言うと、
「ま、そうだけど」
と、苦笑いしながら将星が応じた。
茉莉子は夢を見た。息子たちの夢。夏休みに帰省した息子たちと、この温泉宿に泊まりに来たという夢。
夕食を済ませて、茉莉子が花火を見ていると、長男、次男が、
「花火なんて詰まんない。出かけようぜ」
と、言い出した。茉莉子が、
「遠くに行ったらダメよ」
と、言うと、
「いつまでもガキ扱いすんなよ」
と、長男が言って、
「ウザいな。わかっているって」
と、次男が言って、どこかへ出かけた。茉莉子は、部屋の窓から見える花火を見ていた。三男、四男は、
「花火どころじゃないよ。帰ったら、二学期の実力テストだっていうのに」
「悠長なものだぜ。マジでこっちは来年、大学受験だというのに、追い込みの夏休みに温泉だなんて、マジで頭悪い」
などと2人して茉莉子を批判して、花火などそっちのけで、テスト対策に忙しかった。その声を聞いて溜息を洩らした茉莉子。
花火が終わった。振り返ると、三男、四男の姿もなかった。
「揃いも揃って、どこへ出かけたのかしら…」
茉莉子は心配になって宿の周囲を歩いてみたが、姿はなかった。まさか、神社?とも思ったが、そちらへの続く道は照明もなく真っ暗闇。
自分たちの部屋に戻って、
「まだ、寝ている」
と、将星と征人に話した。頷いた2人。
「それなら、動画でも撮ってきてくれたらいいのに」
征人が顔を上げて言うと、
「バカ。そんなことしたら盗撮だろ」
と、真顔で答えた壮介。
「って、いつもは壮介が撮っているのに」
征人が苦笑いした。確かに、壮介はSEXの途中でも動画撮影をするのは事実。寝ているところや、イッたあとの余韻で伸びているところでも、撮るときは撮る。
「そうだけど。あの人は撮りたくない。だってさ、今まで撮った女と二度目があったか?俺は、茉莉子さんとは、二度目以降も期待しているんだ」
壮介が笑った。
「ご執心だね。って、わかるけどな」
征人が頷いた。
「しかし、いくら若く見えても45歳だからな。更年期だろ」
将星が言うと、
「若く見えるということは、やはり身体が若いのさ。閉経するまで10年くらいあるかもしれないぜ」
と、壮介が将星の顔を見て言うと、
「ま、そうだけど」
と、苦笑いしながら将星が応じた。
茉莉子は夢を見た。息子たちの夢。夏休みに帰省した息子たちと、この温泉宿に泊まりに来たという夢。
夕食を済ませて、茉莉子が花火を見ていると、長男、次男が、
「花火なんて詰まんない。出かけようぜ」
と、言い出した。茉莉子が、
「遠くに行ったらダメよ」
と、言うと、
「いつまでもガキ扱いすんなよ」
と、長男が言って、
「ウザいな。わかっているって」
と、次男が言って、どこかへ出かけた。茉莉子は、部屋の窓から見える花火を見ていた。三男、四男は、
「花火どころじゃないよ。帰ったら、二学期の実力テストだっていうのに」
「悠長なものだぜ。マジでこっちは来年、大学受験だというのに、追い込みの夏休みに温泉だなんて、マジで頭悪い」
などと2人して茉莉子を批判して、花火などそっちのけで、テスト対策に忙しかった。その声を聞いて溜息を洩らした茉莉子。
花火が終わった。振り返ると、三男、四男の姿もなかった。
「揃いも揃って、どこへ出かけたのかしら…」
茉莉子は心配になって宿の周囲を歩いてみたが、姿はなかった。まさか、神社?とも思ったが、そちらへの続く道は照明もなく真っ暗闇。

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