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助教 沙霧
第15章 禁忌の果実
指示通り、部屋の明かりは点けない。月光がカーテンの隙間から細い矢のように差し込み、無機質なワンルームに銀色の影を落としている。
沙霧はコートを脱ぎ、ブラウスのボタンを一つずつ外していった。指先が震え、ボタンが穴から抜けるたびに、自分の「理性」という名の部品が零れ落ちていくような錯覚に陥る。
下着も脱ぎ、全裸になった沙霧は、脱衣所の鏡の前に立った。暗闇に慣れた瞳には、自分の白い肢体が幽霊のようにぼんやりと映し出されている。
昼間、研究室で古文書を扱う時と同じ、凛とした短い黒髪。だが、その下の瞳は、かつてないほどに、淫らな妄想で潤んでいた。
…私は、なんて罪深い……
沙霧は、鏡の中の自分を見つめながら、自らの指を熱いほてりを放っている身体の中心部へと伸ばした。それは、先ほど男の視線を受け、不埒な湿り気を帯びた秘部。
指が柔らかな肉に触れた瞬間、彼女の背筋を戦慄が駆け抜けた。
「あ、ん……っ」
短い喘ぎが、狭いバスルームに反響する。
(顔も知らない、ただブログにコメントを送って来るだけなのに…)
どうして自分がそんな男の文字だけの命令に従ってしまうのか…
(私、どうなってしまったの……だめよ、多紀理…)
「あっ……あ…あんっ……」
今の状況を冷静に見つめて「馬鹿なことはやめなさい」と止めようとする自分と、見知らぬ男の文字に操られる非日常に淫らな昂りを覚え、悦びの声をあげている自分…
どちらが本当の自分なのか、沙霧にはもうわからなくなっていた。
沙霧はコートを脱ぎ、ブラウスのボタンを一つずつ外していった。指先が震え、ボタンが穴から抜けるたびに、自分の「理性」という名の部品が零れ落ちていくような錯覚に陥る。
下着も脱ぎ、全裸になった沙霧は、脱衣所の鏡の前に立った。暗闇に慣れた瞳には、自分の白い肢体が幽霊のようにぼんやりと映し出されている。
昼間、研究室で古文書を扱う時と同じ、凛とした短い黒髪。だが、その下の瞳は、かつてないほどに、淫らな妄想で潤んでいた。
…私は、なんて罪深い……
沙霧は、鏡の中の自分を見つめながら、自らの指を熱いほてりを放っている身体の中心部へと伸ばした。それは、先ほど男の視線を受け、不埒な湿り気を帯びた秘部。
指が柔らかな肉に触れた瞬間、彼女の背筋を戦慄が駆け抜けた。
「あ、ん……っ」
短い喘ぎが、狭いバスルームに反響する。
(顔も知らない、ただブログにコメントを送って来るだけなのに…)
どうして自分がそんな男の文字だけの命令に従ってしまうのか…
(私、どうなってしまったの……だめよ、多紀理…)
「あっ……あ…あんっ……」
今の状況を冷静に見つめて「馬鹿なことはやめなさい」と止めようとする自分と、見知らぬ男の文字に操られる非日常に淫らな昂りを覚え、悦びの声をあげている自分…
どちらが本当の自分なのか、沙霧にはもうわからなくなっていた。

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