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御朱印女と怪談男〜にさつめっ☆〜
第16章 むっつり女と純情男(後編)
彼としてはどうやらキッチンのどこに何があるか、私がわからないだろうということを懸念したようだった。そう言ってくれる。そして、作り始める前に昨日のこともあるからとシャワーを浴びることを提案してくれた。

私がシャワーを浴びている間に、ベッドのシーツを取り替えていたみたい。お風呂場から出たらすでに洗濯機が回っていた。

「あ、ゆらさんが履いてた・・・その・・・下着も洗っちゃったんだけど・・・」

何やら申し訳なさそうに言う。どうやらシーツを替えたついでに脱ぎ散らかした下着やらを洗濯機に入れたみたいなのだけど、入れてから『これは勝手に触ってはいけなかったのではないか?』と不安になったらしい。

そ、そうか・・・同棲するってこういうこともあるのか・・・

たしかに下着を洗われちゃうのは、ちょっと恥ずかしい気もするけれども、これから一緒に生活するって言うならこういうこともあるんだよね・・・なんて思ったりする。

ちなみに、彼が割と気軽に私の下着を洗えちゃったりしたのは、どうやら妹がいるからだったらしい。彼のお父さんやお母さんは、海外を飛び回るような仕事をしており、留守にする事が多く、妹と彼は祖母の家に預けられることが多かったようだ。長じると、彼が母親、父親代わりとして妹たちの面倒を見ていたそうである。

『だから、家事とか全然苦にならんのよ』

そんな事を言っていた。同時に・・・

『そんな事もあってな・・・結局この年までひとりだったっつーわけだ』

と。そ、そうか・・・パートナーがいなくてもなんでもひとりでできちゃったからこその独り身か・・・。

なんとなく、それを聞くと親近感が持てた。
私も似たようなところがあったからだ。

私の場合は父母は自営業であり、家にずっといたので、私が弟の面倒を見たわけではないが、大学時代からずっと一人暮らしをしていたので、ひとりで暮らすことに慣れきってしまっていた。

もちろん、めっちゃ寂しいし、彼氏は欲しいとずっと思っていたけれども、どうしてもいないと死ぬ!ってほどのことではなかった。

そんな私を見た友人からは『ゆらは必死さが足りない』と言われていた。
ちなみにその友人は23でさっさと婚活して結婚して今は3児の母となっている。
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