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御朱印女と怪談男〜にさつめっ☆〜
第16章 むっつり女と純情男(後編)
☆☆☆
行く場所の候補が決まってからの彼の動きは迅速だった。私が知らないAIアプリやらサイトなんかを駆使して、あっという間に三連休のホテルの空き状況を調べ上げてくれる。

「せっかくもらった商品券を活用するとすると、旅行会社を経由する必要があるな。あ、宮崎はちょっとこの時期ホテルがないし・・・長野か淡路島・・・か・・・うーん」
「長野は場所的になあ。三連休で・・・どこを回るか」
「淡路島、こっち・・・宿は?」

なんていいながらパチパチ、パチパチ・・・
さすがはコンサルをお仕事にしてるだけのことはあって、『目標』が定まったときの調査分析能力には凄まじいものがあるようだった。

なんか・・・カッコいいかも・・・♡

彼が一生懸命パソコンに向き合っている間、邪魔をしてはいけない気がしたので、私はコーヒーを入れて待つことにした。

待つこと30分・・・彼がガバっと顔を上げた。

「あ、ゆらさん・・・いろいろ考えたんだけど、淡路島でどうかな?」

整いました、と言わんばかりの勢いだった。

「え・・・うん、いい、よ。」
何となくその勢いに押されてしまう私。
多分、行き先の詳細について説明をしようとしてくれたんだと思うけど、そこでなぜか言葉を飲み込んだ。

「あ・・・ええっと、もし嫌じゃなければ、旅程とかは俺にまかせてもらってもいいですか」

プレゼントにしたい、と言われてしまう。
そんな風に言われたら、なんとなくドキドキしちゃうし、『うん』としか言えないわけで。

「ゆらさんが行きたいって言ってた、自凝島神社はもちろんコースに入れますから」

ね?と笑った彼の顔がなんだかとても素敵な感じがして、私はまた別の意味で顔が赤くなってしまったのだった。
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