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御朱印女と怪談男〜にさつめっ☆〜
第17章 結びの島と溢れる想い(前編)
その言葉に、私も『そうそう』と応えた。
江戸時代の庶民にとって、一生に一度は行ってみたい場所、それがお伊勢参りだったそうだ。ただ、昔のことなので、お金も時間もかかるお伊勢参りに行ける人はごく限られていたようである。そこで彼らは、集団でお金を積み立てて一人の人を送り込んで自分たちの分もお祓いしてもらう、なんてシステムをつくったりもしてたようだ。
それこそが、日本人の総氏神と言われている『伊勢神宮』である。
「だよね〜行ってみたいよね」
実はかくいう私も行ったことがない。なんとなく観光地化されている神社というのもあり、行きそびれてしまっていたのだ。
「じゃあ、次の旅行は伊勢にする?」
なんて素直さんが言ってくれたので、ちょっと嬉しくなってしまった。まだ、今回の旅行が始まったばかりだというのに、次の旅行の話まで出てしまう・・・それは私にとってビタミン剤よろしく、元気の源みたいに機能した。
「じゃあ、お詣りしよう」
なかなかにきれいな手水舎で手とお口を清め、本殿に向かう。
伊弉諾神宮の本殿は青鈍色とでもいうような味わい深い屋根を持つ、左右に大きく広がった作りをしている。その奥に見える本殿は山奥の神社とかでよく見るような形をしている。後で調べたところによると「流造(ながれづくり)」というらしい。
大きなお賽銭箱に5円玉をぽい。
二人揃って、二拝、二拍手、二礼の様式でお参りをする。
伊弉諾と言えば、日本で最初に結婚した神様である。それにちなんで、伊弉諾、伊邪那美を御祭神とする神社は大抵の場合強力な縁結びのご利益があるとされている。それに加え、ここ伊弉諾神宮は結婚50周年の祝いである金婚式を古式で行ってくれるのだそうだ。
そうなると願うことはひとつしかない。
ぎゅっと両手を強く合わせて頭を垂れてお祈りする。
『神様・・・この隣にいる人・・・私のことを好いてくれているみたいなんです。私もこの人が好きなんです。どうか、どうか・・・ずっと、仲良く、幸せにいられますように・・・』
手を合わせ、願いながら、ちょっと気になった私はちらっと目を開けて隣の怪談男の様子をうかがう。そこには真剣に手を合わせている姿があった。
もしかして、素直さんも同じことを・・・?
もしそうなら、とても嬉しいことだなと思った。
江戸時代の庶民にとって、一生に一度は行ってみたい場所、それがお伊勢参りだったそうだ。ただ、昔のことなので、お金も時間もかかるお伊勢参りに行ける人はごく限られていたようである。そこで彼らは、集団でお金を積み立てて一人の人を送り込んで自分たちの分もお祓いしてもらう、なんてシステムをつくったりもしてたようだ。
それこそが、日本人の総氏神と言われている『伊勢神宮』である。
「だよね〜行ってみたいよね」
実はかくいう私も行ったことがない。なんとなく観光地化されている神社というのもあり、行きそびれてしまっていたのだ。
「じゃあ、次の旅行は伊勢にする?」
なんて素直さんが言ってくれたので、ちょっと嬉しくなってしまった。まだ、今回の旅行が始まったばかりだというのに、次の旅行の話まで出てしまう・・・それは私にとってビタミン剤よろしく、元気の源みたいに機能した。
「じゃあ、お詣りしよう」
なかなかにきれいな手水舎で手とお口を清め、本殿に向かう。
伊弉諾神宮の本殿は青鈍色とでもいうような味わい深い屋根を持つ、左右に大きく広がった作りをしている。その奥に見える本殿は山奥の神社とかでよく見るような形をしている。後で調べたところによると「流造(ながれづくり)」というらしい。
大きなお賽銭箱に5円玉をぽい。
二人揃って、二拝、二拍手、二礼の様式でお参りをする。
伊弉諾と言えば、日本で最初に結婚した神様である。それにちなんで、伊弉諾、伊邪那美を御祭神とする神社は大抵の場合強力な縁結びのご利益があるとされている。それに加え、ここ伊弉諾神宮は結婚50周年の祝いである金婚式を古式で行ってくれるのだそうだ。
そうなると願うことはひとつしかない。
ぎゅっと両手を強く合わせて頭を垂れてお祈りする。
『神様・・・この隣にいる人・・・私のことを好いてくれているみたいなんです。私もこの人が好きなんです。どうか、どうか・・・ずっと、仲良く、幸せにいられますように・・・』
手を合わせ、願いながら、ちょっと気になった私はちらっと目を開けて隣の怪談男の様子をうかがう。そこには真剣に手を合わせている姿があった。
もしかして、素直さんも同じことを・・・?
もしそうなら、とても嬉しいことだなと思った。

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