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甘い飴と甘い鞭
第5章 白日
ラズからの連絡が来ないまま三月が経とうとしていた。
おれは、すっかり意気消沈して、掲示板のことなんてとうに忘れていた。
どうせ、ラズ以上の男に会える保証もない。
一方、ジェイは相変わらず帰りの遅い日が続いたし、休みの日も出ずっぱりが続いて。
おれを抱くこともなかった。あれから、一度も。
そうして不機嫌なのか考え事が混むのだか、だんまりを決め込んで携帯端末と睨めっこをしている。
様子がおかしいのは明らかだったけれど、どう声を掛けていいのかもうおれにはわからなかった。
下手に声を掛けると、またあんな風に襲われるかもしれないし。
そんな、矢先だった。
いつものように遅いジェイを待つわけでもなく、おれはダイニングでくったり体をテーブルに伏せていた。
時刻は22時、玄関で音がする。
玄関から続くダイニングに入ってきたジェイは、いつもより一層酔った様子だった。
起きていたおれに一瞥すると、背広をリビングのソファに放ってから戻って来る。
ネクタイを緩めながら眠そうに瞬きをしている。
「起きてたんだな」
「……眠れなかっただけだ」
「ちょうどいい。お前に聞きたいことがあるんだ」
何を。
訊くより前にジェイの両腕がおれを掬い上げてひょい、と持ち上げられる。
「調べたぜ、プルオットのこと」
「な、んだよ、それ」
「とぼけるなよ。4年もいた施設のことだろ」
「…………最近の様子のおかしいのはそれか。下ろせよ」
ジェイはそのまま、おれをベッドの上に下ろす。
その瞳はやや冷えていた。
おれは、すっかり意気消沈して、掲示板のことなんてとうに忘れていた。
どうせ、ラズ以上の男に会える保証もない。
一方、ジェイは相変わらず帰りの遅い日が続いたし、休みの日も出ずっぱりが続いて。
おれを抱くこともなかった。あれから、一度も。
そうして不機嫌なのか考え事が混むのだか、だんまりを決め込んで携帯端末と睨めっこをしている。
様子がおかしいのは明らかだったけれど、どう声を掛けていいのかもうおれにはわからなかった。
下手に声を掛けると、またあんな風に襲われるかもしれないし。
そんな、矢先だった。
いつものように遅いジェイを待つわけでもなく、おれはダイニングでくったり体をテーブルに伏せていた。
時刻は22時、玄関で音がする。
玄関から続くダイニングに入ってきたジェイは、いつもより一層酔った様子だった。
起きていたおれに一瞥すると、背広をリビングのソファに放ってから戻って来る。
ネクタイを緩めながら眠そうに瞬きをしている。
「起きてたんだな」
「……眠れなかっただけだ」
「ちょうどいい。お前に聞きたいことがあるんだ」
何を。
訊くより前にジェイの両腕がおれを掬い上げてひょい、と持ち上げられる。
「調べたぜ、プルオットのこと」
「な、んだよ、それ」
「とぼけるなよ。4年もいた施設のことだろ」
「…………最近の様子のおかしいのはそれか。下ろせよ」
ジェイはそのまま、おれをベッドの上に下ろす。
その瞳はやや冷えていた。

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