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甘い飴と甘い鞭
第9章 グリザイユのように
おれは、むらむらと胸に、体に、残る熱をそのままに床の上に横になった。
もどかしくてしょうがない。
欲しいのは、おれじゃない人の手。あの人の手。ジェイの手。
悔しくて涙が出た。そのまま、背を曲げてすすり泣く。
自分の惨めさに。自分の淫猥さに。
自分の――卑怯さに。
おれは自分で自分の処理のひとつすらできない、卑怯者だ。
初めてそう感じた。
人の手を介して、おれはおれの快楽を得ているんだ。
その事実にどうして今まで気づかなかったんだろう。
いや、気づかないふりをしていただけなのかな。
そんな逡巡をしているおれの背中に、人影が寄る。
いつ帰ったのだか、物音が聴こえなかった。

「……なんだよ、どうした」
「……おれに……」

口の中が乾いて、言葉が上手く出なくておれは唾を飲み込んだ。
ジェイは、既に背広を脱いだ姿で、おれを冷静な眼差しで見下ろしている。

「おれに、鞭をください」

おれは、涙でぐしゃぐしゃの顔を隠しながら言葉を紡いだ。
ジェイの手がおれの頬に掛かっていた髪をよけるから、目が合ってしまった。
ジェイが、仕方ないなという顔で苦笑いする。

「そんなに縛られたいかよ」
「…………はい」
「明日は嵐だな。……お前が望むならそうしてやる」

ジェイは嗤うでもなくそう呟くと、ダッシュボードからいつものように拘束具を取り出して、無抵抗のおれの手首を前で拘束した。アイマスクを着けてくれることが、まるで慈悲のように感じられた。
おれのシャツを捲り上げて、乳首を熱い舌先で舐る。

「あッ、あぁ………!」

体に甘美な痺れが走る。
五感を絞った快楽に、おれは惜しげなく声を漏らした。
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