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『春のにほひ』
第1章 沈丁花の咲く頃…
 7

「あら…起きたの?」
「………ぁ……ぅぅ……」
 一気に頭痛と悪寒が襲ってくる。

「はい、酔い醒ましのお薬とお水…」
 千里さんはそう囁き、指先から薬を口に押し込み…
「えっ…あっ、あぁ………」
 なんと、口移しで水を流し込んできたのだ。

 僕は、一気に覚醒する…

「ふぅ、キミへのお礼よ…」
 そして、唇を離し、優しい目を向けて、そう囁いてきた。

「え、お、お礼って?………」
「うん、お礼よ」
「え…」
「キミの優しい想いに………ね…」
「優しい想いって?」
 さっぱり理解できない。

 すると千里さんは、寝ている僕の隣に座り…
 優しい目で、僕の頭を撫でながら…
「だって…今夜、来てくれたじゃない」
「え…」
「二つ返事で、何も訊かずに、こうして来てくれた…」
「………」
「そのキミの優しさよ…」
 そう囁くと、ジッと見つめ…
「誘ってさぁ、何で…とかさぁ、理由を訊かれたくなかったのよ…」
「あ、いや、そ、それは…」
「沈丁花の香り、どうのこうのなんてさぁ…」
 すると千里さんは、スッと斜め上を、いや、まるで遠くを見るかの様な目をして…

「ただ、ただ、寂しかったの…
 今夜は…一人でいたくはなかったの…」
 そしてその美しい目から、一筋の涙が溢れ落ち…
「だから来てくれて…ありがとう…なの」
 そう囁き、唇を…
 キスをしてきたのだ。

「あ……」
 千里さんの舌先が唇を押し分け、入ってきて、僕の舌に絡み付いてくる。
 そして、甘い蜜の様な……
 いや、涙が混ざり、塩辛いキスが僕の心いっぱいに溢れてきた。

 僕は…
 こんなディープな、熱い想いの絡むキスは初めてであった…



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