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影を背負った愛~足りない愛を、君に
第37章 父の日の余韻と、意地悪な愛~二人の甘い月曜日~ 午前編
月曜日 8時25分 神奈川支店 13階 企画部
彩香はいつもより少し早足で企画部のフロアに入ってきた。
エレベーターを降りた瞬間から、頰が自然と緩み、足取りも軽い。
昨夜の健治さんの温もりや、今朝のキスと「お弁当」のことなどが頭の中で繰り返され、
胸の奥がずっと熱かった。
「おはようございます!」
少し明るい声で挨拶をすると、隣の席の同期・小田さんが目を丸くした。
「え、中山さん……今日めっちゃ元気じゃないですか!」
奥からリーダーの森川さん(40歳)もコーヒーカップを持ったまま顔を上げ、
にやりと笑う。
「ほんとだ。最近は顔赤らめて俯きがちだったのに、
今日は朝から花が咲いてるみたいだけども、何かいいことあったの?」
サブリーダーの高浜さん(35歳)もデスクから軽く手を振ってきた。
「小田さんの言う通り。なんか可愛くなった? 恋でもした?」
彩香は慌てて両手で自分の頰を押さえ、耳まで真っ赤になった。
「そ、そんな……いつも通りですよ! ただ、朝ごはんをちゃんと食べただけです……!」
「へー、朝ごはんねぇ……」
森川さんがからかうように笑うので、彩香はさらに縮こまって自分の席に急いだ。
席に着き、PCを起動しながら彩香は小さく息を吐いた。
(もう……バレバレかな……)

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