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影を背負った愛~足りない愛を、君に
第37章 父の日の余韻と、意地悪な愛~二人の甘い月曜日~ 午前編
デスクトップが立ち上がると、まずはスケジュール表を開いた。


13:30~14:30 定例部署内ミーティング(顔出しOK・Teams)

「……」

彩香の指がマウスを握ったまま止まる。


(健治さんと……顔を合わせるってこと……)


昨夜からの父の日の甘い記憶が一気に蘇り、顔が熱くなった。
耳の先まで赤くなり、思わず両手で頰を押さえる。

(ダメ……会議で顔見たら絶対に赤くなっちゃう……)

そんな彩香の様子を横目で見ていた小田さんが、また小さく笑った。

さらにスケジュールをスクロールすると、長渕拓海の名前が金曜日まで

「長野プロジェクト長期出張」

となっていることが確認できた。彩香は胸の奥で小さく安堵の息を吐いた。

(……よかった。少なくとも今週は長渕くんに声をかけられる心配はない……)


同時に、別の想いが胸に広がる。

(今日は健治さん……リモートだから、会社にいないんだよね……)

彩香は唇をぎゅっと噛み、決意したように心の中で呟いた。

(健治さんいないときだからこそ、集中してたくさん作業しないと……!
迷惑かけちゃダメだもん)


しかし、再び13時30分の定例ミーティングの予定を見て、
彩香の頰はまたぽっと赤く染まった。

(……でも、ミーティングでは顔を合わせるんだ……)

想像しただけで胸がドキドキして、彩香はそっと自分の頰を冷やした。
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