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パステルカラー・オレンジ
第6章 後悔
龍「千尋ちゃん、今日はどこに逃げるのかな?」

今日の放課後も、鬼ごっこが開催された。
廊下から、先輩の声が聞こえる。
クスッと笑いながら声が近づいてくる。

千尋はドキドキする胸を落ち着けるようにギュッと目を瞑った。

1年9組の教卓台の中に、小さな身体を隠して龍矢が去るのを待つ。



このまま気づかず帰ってくれれば・・・。
足音に耳を済まして、身を縮めた。





そして、千尋が隠れてから、数時間が経った。



姫「・・・借りたら、レオ君はどうやって帰るの?」

レ「僕は、折り畳み傘がありますから。」

姫「本当は、傘さして送ってもらいたかったなー?」



レ「・・・・・・。」


姫「ムーー。いいもーん、今日は大人しく帰るね!」






教卓台に身を丸め、いつの間にか寝てしまったみたいだ。
二人の話し声で、千尋は目を覚ました。



姫子はブツブツ独り言を言いながら教室を出て行った。


出るタイミングがわからなくなって、千尋は声を圧し殺した。
教卓が、シーンとなる。




レ「・・・・はぁ。」



大崎は、鞄を手に取ると教室の電気を消しに教卓側に近づく。


『ガコッ』
『ガラッ』


足音が近づいて焦った千尋は、教卓台を蹴ってしまい、ガコッと音がした。
それと同時に、教室のドアがあいた。

龍「あれー?いないなー。」

龍矢が、キョロキョロと教室を見渡す。


龍「あっ、君。千尋ちゃん見なかった?」


大崎と目が合うと、猫目で笑った。


大崎の視界、教卓台のしたにスカートが見えた。
身体を縮こまらせて、息を押し殺している。
察した大崎は、首をかしげて答えた。



レ「教室は、僕が最後です。今、丁度帰るところでした。」



電気スイッチに手をかけ、大崎が答えると龍矢は納得して、今日は諦めるかーっとぼやいて帰っていった。
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