この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
パステルカラー・オレンジ
第6章 後悔
千尋は肩で息をして、そうとう興奮していた。
千尋の落とした傘を拾って、千尋が濡れないように差してやる。


ち「最近は、ずっと姫子ちゃんに付きっきりだよね・・・。なんでも、ハイハイ言うこと聞いて、嫌ならハッキリ、嫌って言えばいいじゃん!大崎君、名前で呼ばれたりして、案外まんざらでもないんでしょ。姫子ちゃん、可愛いし胸も大きいし、明るいし・・・姫子ちゃんが、キスしてっていったら?抱きしめてって言ったら?!戸惑いながらもするんでしょ!大崎君、『親切で良い子』だもんね!!」




レ「嫌ならハッキリ?・・・秋山さんは、ハッキリ嫌って言えましたか?」



千尋は目を見開いて、みるみる涙をためた。


ち「な・・・にそれっ・・・・言えるわけないじゃん!ただでさえ怖くて頭のなか真っ白だったのに!!なんでそんな風に言うの!!それなら、大崎君嫌って言えないから、なんでも人の言うこと聞くわけ?!それとも、人を選んで言うこと聞くの?」


レ「誰にでもってわけじゃ・・・・。」



ち「誰にだって優しすぎるじゃん・・・優しくされたら、誰だって勘違いするよ!私だって、そうだった!!」



千尋は一度深呼吸すると続けた。




ち「だから、一個教えてあげる。」




大崎は、黙って千尋を見つめた。




ち「そういうのが、一番人を傷付けるんだよ。私は、凄く苦しかった。好きでもないなら」






レ「好きでしたよ、ずっと。今だって僕は」



千尋は大崎を見て、持っていた体育着袋を思い切り投げつけた。



ち「だから!そんな優しさ、いらないって言ってるじゃん!!」







レ(ああ・・・もう、どうやったら僕の思いは伝わるんだろう。)

大崎は、持っていた傘から手を離した。




そして、腕の中に千尋を包んで、ギュッと抱き締めた。





刹那


『パシッ』


大崎の右頬に痛みが走った。




ち「・・・最低。私は、姫子ちゃんじゃないよ。」


涙をこぼして、千尋は大崎を睨んだ。そして、体育着袋と傘を拾って千尋は帰っていった。





構うなと言われて、距離を作られて、一人で泣いている姿を見て、優しくするのがダメなら、どうすれば良かったのだろうか。



レ「・・もう・・・限界だ。」



好きな人を手に入れるために、出来ることはなんだったんだろう。
/72ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ