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パステルカラー・オレンジ
第7章 304号室
部屋に入るなり、妙に304号室側の壁を意識してしまう。

ち(大崎くん、受け取れたかな・・・。)



昨日、自分があまりに言いすぎてしまったことを、千尋は少し反省していた。

流石に体育着をぶつけたのは、やりすぎだった。
挙句の果てに、翌日学校にこないとなると、言いすぎて傷ついてるとか、風邪をひいたとか・・・どうみても自分が悪いのではないかと考えてしまう。






『すきでしたよ、ずっと。今だって僕は』




ち(僕は・・・)



なんで、抱きしめたんだろう。あのままいたら、大崎は千尋が言ったようにキスしてきたんだろうか。


千尋はベッドの上でグルグル丸まりながら、考え込んでいた。


ち(もし、そうなったら私・・・嬉しかったかな・・・。)


大崎とのキス、抱きしめられた時の腕の強さ、匂い、安定感のある手の大きさ、優しい声・・・











想像したら、体中がギュッとなった。











甘いため息を吐いて、千尋は身体を起こすとお風呂に入って、その後予習と復習は始める。


そして、翌日。
学校に行ったけど、残念なことに大崎の姿はなかった。

龍矢から執拗にボディータッチを受け、千尋も次第次第に、ガードの仕方を覚え始めた。どんなに頑張っても振りほどけない時はあったが、それも最近は稀になってきた。
そして、なにより千尋は、放課後はできるだけ急いで帰ることに徹した。


初日に引き続き、304号室を尋ねると例の外国人が顔を出すだけで、大崎本人の姿は確認できなかった。しかも、無言で荷物を取られるから怖くてたまらない。


さすがに大崎の休みが続くので担任に聞くと、
田『休んでる理由ー?あー・・・・それはだな。・・・。』
千尋はすぐ、先生は聞き忘れてるんだと悟った。

届けて4日目、さりげなく、コピーしたノートの片隅に「早く元気になってね」っと書き足した。
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