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たゆんたゆん
第3章 看護師
ああ。
他にも患者さんがいる場所でなんてことを、私は。
ヘッドボードを掴む腕が震えるのは要求に応えてしまった自分への怒りかそれとも。

「んっ…うめぇ…。うめーよ菜穂ちゃん……ちゅぅ」

唾液と絡ませながら、音を立てて吸ったのはわざとだろうに。
もう片方のカップもずらし乱暴に揉んでくるから、なんだか変な気分になってきて片方の手の甲を口に押し当てる。
ぎしりとベッドが軋んだのは、きっとこれが初めてじゃない。

「それでね、おじいちゃん!」

男の子の大きな声に複数の笑い声に救われた。

「耐えるねー菜穂ちゃん」

両胸の先端を摘まんで引っ張りながら新井さんが笑う。
ただ摘ままれるだけでも痛く主張するそこ。
新井さんに何度も吸われすぎたせいかもしれないが、耐えられるわけがなかった。
見上げてくる下卑た目を見下ろして唇を噛む。
唇だって噛みすぎて痛いのだ。
私を支えるのはただ、精神力のみ。

「なぁ、パンツもお揃いの色か?」

「………」

「なんだよ秘密かよ。……んじゃま、そろそろ外しますか」

声を出さないことだけ。
それだけに全身の神経を総動員させてるから、新井さんがブラを外そうとした時も逆らわず、ベッドの下に落とした。
ただ、まだ続くのかと恐怖を覚えた。

「しっかし…すげぇな。まさか素っ気ない態度の下にこんな乳が隠れてたとは思わなかったぜ…」

熱の孕んだ眼差しを私の胸に向けると両胸を掴んで寄せ先端を擦りあわせ口に含む。
チロチロと刺激したあとすぐに手を離し、目の前の乳首に強く顔を擦り付けた。

「っ…たまんねー」

かさついた唇が肌に吸い付き、時折チクリと痛みが走る。
太い指が、汗ばんだ手が強弱をつけて揉み解す。
乳首への刺激は特に強かった。
新井さんは、うっとりとした顔でうわごとのように「たまんねー」と繰り返す。

「……っ……ッ!」

抑止力にならない。
手も唇も痛くて限界だった。
下着の中が濡れているのがわかり自分が情けなくなった。

「      」

「   」

話し声がするけれど、もう何を言っているかわからない。
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