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たゆんたゆん
第3章 看護師
カーテンで仕切られた空間の中で新井さんは仰向けになったまま、顔だけをこちらに向けていた。
腹部の上から足先まで布団がかかっていて上半身は出している。
平凡な男性用寝間着姿。
もしもその頭にヘッドドレスがしてあったら、よだれ掛けを胸元にしていたら、間違いなく強烈なビンタをくらわしてやっただろう。
寝息が聞こえるが起こさないよう、声をひそめる。

「新井さん。病棟はあなたのような人がいるところではありません。出てって下さい」

「早くしてくれよ。俺、喉が渇いてんだけど」

「新井さん」

「あーカラカラだなぁ。早く飲みてぇなぁ」

「新井さん!」

強く言うと、唇を尖らせていた新井さんの顔から笑みが消えた。

「菜穂ちゃん、つまんねー看護婦だな」

「結構です。それに私、出ません」

「それはいーんだよ。ただしゃぼりてぇだけだから」

「……」

「………」

「……」

「……」

「…………わかったよ」

長い沈黙のあとで新井さんが頷いたので、私はやった! と

「ただし! 菜穂ちゃんが声を出さずに我慢できたらな。明日にでも出てってやるよ」

は……はぁ〜!?

「な「おじいちゃん! 来たよー」

私の声をかき消すように男の子の声がして、驚いてカーテンを見る。
小さな足と女性の足が、カーテンの裾から見えた。
男の子の呼び掛けに男性の鼾が止まる。

「菜穂ちゃん」

悪戯気に笑む新井さんの瞳に黒い闇を感じて――なぜか吸い込まれるように――

「……失礼します。」

靴を脱いでベッドに上がった。
PHSは電源を落としサイドテーブルの上に置き、新井さんの上に跨ぐ。
制服が昔みたいなワンピースタイプじゃなくて良かったと思う。
きっと尚、厭らしく映っただろうから。
……どっちにしろ私はナース失格だ。
辞表願の文面を考えながらスクラブを脱ぎ捨てると新井さんの毛むくじゃらの手に腕を掴まれ、そのまま上体を倒した。

「おっ、菜穂ちゃん着痩せするタイプなんだ。いいねェ」

ストラップレスブラの上から両胸を揉んでひゅうと口笛を吹くと、おもむろに片方のカップをめくり

「可愛いピンク。最高」

乳首を口に含む。

「!」

性急な熱に驚いて一瞬息が止まった。
ぬるぬるとした舌が突起を舐めては転がし、口をすぼめて吸い上げる。
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