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たゆんたゆん
第3章 看護師
「っ…はっ…はぁ…っ」

鼻息荒く乳首を唇で食む新井さんのように荒い呼吸をするばかり。
片腕ではもう体を支えきれなくて、新井さんの顔に胸を押し付ける形になっていた。
体を起こそうにも、背中で太い二つの腕ががっちりホールドしているから難しいだろう……そんな力、もう残ってないが。

「…………、…。……ッン」

普段とは違うトーンの自分の声にはっとする。
掌に硬い髪の感触があった。
閉じていた目を開けると乳首をくわえたままの新井さんと目が合い、彼は怪しく目を細める。

「(違っ…う…!)」

くしゃりと手を握るが、チュパチュパと大きな音を立てる新井さんに何も言えず、その頭をはたくどころか優しく撫でてしまった。
僅かな理性が、音を聞かれたらどうしようと訴える。
けれども不思議な母性愛がこみ上げてきて、切なくなって、新井さんの頭から手が離れない。
……皆もコレを味わったのだろうか。
厚い唇もねばついた唾も這い回る舌も、与えられる快感の全てが。

「…ふ…っ」

全てが、思考を蝕んでいく。
顔を上げると壁にはライトのスイッチに並んでネームプレートがある。

「っ! …っ…は…ぁっ」

病室での行為。
認めたくなくて下を向く。
逃げたい、現実。

「ン〜…菜穂ちゃん……」

やめて。
じゅぶじゅぶと胸を吸いながら私の名前呼ばないで。
固く閉じていた唇が震えながら開いてゆく。
熱い吐息の中に全てを誤魔化して、吐き出してしまおうかと思った時だ。

「――あんっ…!?」

やにわに電流が走ったかのような衝撃に堪えきれず声が口から飛び出した。
それまで吸い上げていた乳首を、突如新井さんが噛んだのだ。
痛みはなく、どちらかというと心地よい刺激。
甘噛み。

「(そういえば今までこんな刺激なかった…)んっ…いやぁ…!」

思惑に気づいた時にはもう遅く。
噛んだあとを辿るようにぐるりと乳輪を舌がなぞる、それだけで大きな声が出た。
しまったと体の熱が引いていくなか、新井さんが唇を離す。
熱い乳首が外気に触れて温度差に震える。
冷たい空気が気持ちいい。

「ははっ! 菜穂ちゃんの負けだな?」

新井さんが喋ると吐息が胸にかかる。
それだけで感じてしまい、更なる刺激を求めてしまう私は、もうとっくのとうにおかしくなってしまったのだろう。

「やっと素直になってくれてオジサン嬉しいよ」
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