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お題小説第8弾『梅雨の暴走』
第1章 梅雨に濡れ…
6
「ボ、ボクが洗濯物を、と、盗りましたぁっ…」
この時、犯罪者の自白ってこんな感じなんだろうって…
震える心の昂ぶりの中で、そう、ボンヤリと想い、浮かべていた。
「ふぅん…」
「ご、ごめんなさいっ」
「ふぅん、そうなんだぁ…」
「は、はい、じ、実は、あの夜………」
ボクは必死に、言い訳をする――
―――あの夜は、台風並みに風が強く…
バタン、カタン…
という物音で、目が覚めた。
ふと時計を見ると、午前二時過ぎ…
そして、カーテンを開け、外を見ると、ヒラヒラと、隣の隔壁から揺れるナニかが…
それはお隣の、取り込みしてない洗濯物…
それが風に煽られ、隔壁に当たって音を立てていたんです。
目を凝らして見ると、風に揺れているのは…
お姉さんのストッキング。
そしてバタン、カタンっ、物干しハンガーが当たり…
ボクの心を、推してきたんです―――
「え、推してきたって…」
「え、あ、は、はい、そ、それは…」
ボクは、もう素直に全部話そうと思っていた…
だって、ジッと見つめてくるお姉さんの目は、怒ってはいなかったから――
どちらかといえば、その目には…
興味津々の色が浮かんでいたから。
きっと、許してくれるだろう…
だったら、素直に話しちゃおう…と。
「あ、は、はい、じ、実は…
ボ、ボク…
ス、ストッキングが…す、好きで…」
初めて、他人にカミングアウトした。
「えっ…」
重なる手が、小さく震えた気がした。
「ス、ストッキングが…
お、お姉さんのストッキングが…」
「え…」
やっぱり、マズかったか…
「あ…は、はい…」
「確かに…消えていたのはストッキングだけだったわ…」
「………」
その声音は、なんとなくドライに聞こえ…
「てっきり風に飛ばされたのかって…」
「……」
やっぱり…
「ふぅん…啓くんてさあ…」
今度は焦燥の高鳴りが…
「啓くんてさあ…変態なんだねぇ……」
「……っ」
ボクは、もう、終わった…
せっかく、お姉さんと仲良くなれそうだったのに…
「ストッキングが好きなんてさぁ…
変態よねぇ……」
絶望感に陥っていく。
「あ、いや…」
「ふうん…でも……」
「え?」
「前の彼氏と…同じだわ……」
それは奇跡の呟き――
「ボ、ボクが洗濯物を、と、盗りましたぁっ…」
この時、犯罪者の自白ってこんな感じなんだろうって…
震える心の昂ぶりの中で、そう、ボンヤリと想い、浮かべていた。
「ふぅん…」
「ご、ごめんなさいっ」
「ふぅん、そうなんだぁ…」
「は、はい、じ、実は、あの夜………」
ボクは必死に、言い訳をする――
―――あの夜は、台風並みに風が強く…
バタン、カタン…
という物音で、目が覚めた。
ふと時計を見ると、午前二時過ぎ…
そして、カーテンを開け、外を見ると、ヒラヒラと、隣の隔壁から揺れるナニかが…
それはお隣の、取り込みしてない洗濯物…
それが風に煽られ、隔壁に当たって音を立てていたんです。
目を凝らして見ると、風に揺れているのは…
お姉さんのストッキング。
そしてバタン、カタンっ、物干しハンガーが当たり…
ボクの心を、推してきたんです―――
「え、推してきたって…」
「え、あ、は、はい、そ、それは…」
ボクは、もう素直に全部話そうと思っていた…
だって、ジッと見つめてくるお姉さんの目は、怒ってはいなかったから――
どちらかといえば、その目には…
興味津々の色が浮かんでいたから。
きっと、許してくれるだろう…
だったら、素直に話しちゃおう…と。
「あ、は、はい、じ、実は…
ボ、ボク…
ス、ストッキングが…す、好きで…」
初めて、他人にカミングアウトした。
「えっ…」
重なる手が、小さく震えた気がした。
「ス、ストッキングが…
お、お姉さんのストッキングが…」
「え…」
やっぱり、マズかったか…
「あ…は、はい…」
「確かに…消えていたのはストッキングだけだったわ…」
「………」
その声音は、なんとなくドライに聞こえ…
「てっきり風に飛ばされたのかって…」
「……」
やっぱり…
「ふぅん…啓くんてさあ…」
今度は焦燥の高鳴りが…
「啓くんてさあ…変態なんだねぇ……」
「……っ」
ボクは、もう、終わった…
せっかく、お姉さんと仲良くなれそうだったのに…
「ストッキングが好きなんてさぁ…
変態よねぇ……」
絶望感に陥っていく。
「あ、いや…」
「ふうん…でも……」
「え?」
「前の彼氏と…同じだわ……」
それは奇跡の呟き――

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