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万華のむつごと
第2章 高まる夏空
「うちの兄ちゃんさ、透子のこと好きなんだよね」
終業式を終えた午後。
透子は仲間たちと一緒に区民施設の流れるガーデンプールでひとしきり泳ぎ、プールサイドで休憩をとっているところだった。
少しの間どこかへふらりと姿を消していた志保は、長椅子に座っていた透子の元に戻って隣に座るなり、そう言った。
一緒に来ていた志保の彼氏も、しれっとした顔で屋内プールの入り口からガーデンプールに出て来たところだった。志保の首筋にはキスマークがついている。
一瞬目を見張った透子の反応を見透かしたように志保がふふっと笑って、再び口を開いた。
「透子も、うちの兄ちゃんのこと、いいと思ってるっしょ」
志保は大人びた仕草で茶髪の濡れたポニーテールを結い直しながら言った。
「まあ、好き、かな」
透子はためらいがちに答えたが、本当は志保の兄の健太のことが、好きで好きで仕方なかった。
終業式を終えた午後。
透子は仲間たちと一緒に区民施設の流れるガーデンプールでひとしきり泳ぎ、プールサイドで休憩をとっているところだった。
少しの間どこかへふらりと姿を消していた志保は、長椅子に座っていた透子の元に戻って隣に座るなり、そう言った。
一緒に来ていた志保の彼氏も、しれっとした顔で屋内プールの入り口からガーデンプールに出て来たところだった。志保の首筋にはキスマークがついている。
一瞬目を見張った透子の反応を見透かしたように志保がふふっと笑って、再び口を開いた。
「透子も、うちの兄ちゃんのこと、いいと思ってるっしょ」
志保は大人びた仕草で茶髪の濡れたポニーテールを結い直しながら言った。
「まあ、好き、かな」
透子はためらいがちに答えたが、本当は志保の兄の健太のことが、好きで好きで仕方なかった。

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