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パートタイマーの淫乱人妻・美香~主婦の仮面を脱ぐ午後
第7章 熟れた体~遊びのつもりよ
同じ薬局で働く私と朱音は、どちらもセックスが好きだった。
私は四十八歳の人妻。職場のスタッフからは「美魔女」と呼ばれるともある。長いストレートの黒髪をいつもきっちりとアップにまとめ仕事へ向かう。ただ、白衣の下に隠された身体は、年齢を感じさせないほどしなやかで、肌はまだ熱を帯びやすかった。
夫は開業医。今はインドネシアでのJICA活動に参加し、途上国の保健医療向上に向けた技術協力を行うため、長期出張中。その空白が、私を長いセックスレスに陥らせていた。決まった手順、決まった時間、決まった沈黙——以前の夫との交わりは、もはや儀式に近かった。薬局の業務はストレスが多く、処方箋のミスを恐れ、クレーム対応に神経をすり減らし、帰宅しても心はどこか空っぽだった。
朱音は三十歳。セックスに対して好奇心が旺盛で、夜の話を隠さずにするタイプだった。ある午後の休憩時間、休憩室の古いソファに並んで座ったとき、朱音が突然言った。
「美香さん、相席バーに行かない? 面白いらしいよ。気分転換に行こうよ」
「……はい?」
私はコーヒーカップを両手で包み込みながら、ゆっくりと顔を上げた。あまりに私の日常とかけ離れた単語に、頭の中の辞書が一瞬真っ白になる。四十八歳、結婚生活二十年。日々の楽しみといえば、近所のスーパーで鮮度のいい蕪を見つけることや、寝る前にハーブティーを飲むことくらいだ。そんな私が、相席バーって。
「絶対冗談でしょ。私、もうすぐ五十だよ? 若い子たちがキャピキャピ行くところでしょ、あそこは」
「違うの、美香さん。だからこそ行くのよ」
朱音は私の手元にあるカップを軽く指で弾いた。カチン、と無機質な音が鳴った。
「最近の美香さん、すごく疲れてる顔してる。家のこと、旦那さんのこと、仕事のこと。ちゃんと全部大事にしてるのは知ってるよ。でもね、時々違う世界の空気を吸わないと、疲れちゃうよ。美味しいお酒を飲んで、見知らぬ誰かと中身のない世間話をして、はいさようなら、でいいの。恋愛しに行くんじゃない、ただの遠足」
遠足、という響きが、私の胸の奥に眠っていた硬い結び目を少しだけ緩めた気がした。
私は四十八歳の人妻。職場のスタッフからは「美魔女」と呼ばれるともある。長いストレートの黒髪をいつもきっちりとアップにまとめ仕事へ向かう。ただ、白衣の下に隠された身体は、年齢を感じさせないほどしなやかで、肌はまだ熱を帯びやすかった。
夫は開業医。今はインドネシアでのJICA活動に参加し、途上国の保健医療向上に向けた技術協力を行うため、長期出張中。その空白が、私を長いセックスレスに陥らせていた。決まった手順、決まった時間、決まった沈黙——以前の夫との交わりは、もはや儀式に近かった。薬局の業務はストレスが多く、処方箋のミスを恐れ、クレーム対応に神経をすり減らし、帰宅しても心はどこか空っぽだった。
朱音は三十歳。セックスに対して好奇心が旺盛で、夜の話を隠さずにするタイプだった。ある午後の休憩時間、休憩室の古いソファに並んで座ったとき、朱音が突然言った。
「美香さん、相席バーに行かない? 面白いらしいよ。気分転換に行こうよ」
「……はい?」
私はコーヒーカップを両手で包み込みながら、ゆっくりと顔を上げた。あまりに私の日常とかけ離れた単語に、頭の中の辞書が一瞬真っ白になる。四十八歳、結婚生活二十年。日々の楽しみといえば、近所のスーパーで鮮度のいい蕪を見つけることや、寝る前にハーブティーを飲むことくらいだ。そんな私が、相席バーって。
「絶対冗談でしょ。私、もうすぐ五十だよ? 若い子たちがキャピキャピ行くところでしょ、あそこは」
「違うの、美香さん。だからこそ行くのよ」
朱音は私の手元にあるカップを軽く指で弾いた。カチン、と無機質な音が鳴った。
「最近の美香さん、すごく疲れてる顔してる。家のこと、旦那さんのこと、仕事のこと。ちゃんと全部大事にしてるのは知ってるよ。でもね、時々違う世界の空気を吸わないと、疲れちゃうよ。美味しいお酒を飲んで、見知らぬ誰かと中身のない世間話をして、はいさようなら、でいいの。恋愛しに行くんじゃない、ただの遠足」
遠足、という響きが、私の胸の奥に眠っていた硬い結び目を少しだけ緩めた気がした。

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