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パートタイマーの淫乱人妻・美香~主婦の仮面を脱ぐ午後
第6章 熟れた体~不倫という劇薬(有馬温泉編)
二人の間に言葉はなかった。ただ、シーツに染み込んでいく熱と、肌と肌が密着したままわずかに震える感触だけが、部屋の空気に静かに溶けていった。亮介の呼吸が徐々に落ち着き、私の胸が上下に小さく波打つ。黒ずみ勃起したグミのような乳首が、まだ硬く尖ったままだった。それは雨上がりのアスファルトに残る水たまりのように、光を反射して、すぐに消えてしまいそうな痕跡だった。
*******
激しい情動の波が引き波となって去っていったあとも、二人はしばらくの間、お互いの腕のなかに絡まり合ったまま動かずにいた。
ふと我に返ると、私は深い意識の淵をゆっくりと漂っているようだった。それは完全な意識の喪失というよりは、あまりにも巨大な重力から突然解放された宇宙飛行士が、無重力の闇の中で心地よいまどろみに身を浸している状態に近かった。
「美香さん」
肩を軽く揺すると、私は「あ……あぁぁぁ……」と、遠い井戸の底から届くようなかすかな吐息を漏らして薄く目を開けた。しかし亮介の顔を認識した瞬間、その瞳の焦点は再び緩やかにほどけ、快楽の濃密な余韻が満ちる半睡の世界へと沈み込んでいった。
それは、まるで古びた短波ラジオのチューニングが、微かなノイズとともにゆっくりと別の周波数へと滑り落ちていくみたいだった。
「大丈夫?」
もう一度名を呼ばれ、私は何度か深い瞬きを繰り返し、ようやくこちらの世界へと意識の錨を下ろした。
「ごめん……うまく喋れないの……多分、温泉に長く漬かりすぎたせいだと思う」
呂律の回らない口調でそう呟きながら、私は力なく微笑んだ。
いつもそうなの。私は実は長風呂が得意ではないんです。だから、長女と温泉に行って、5分も経たずに湯舟から上がる私を見て、「ママ……やっぱりダメなの?こんないい温泉に来てて勿体ないわよ」と失笑される始末なのです。
言葉はそこで途切れ、二人の間にはただ、金泉の湯気に混じり合うかすかな汗の匂いと、皮膚と皮膚の間に閉じ込められた湿った熱だけが、部屋の薄暗がりに静かに溶けていた。
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激しい情動の波が引き波となって去っていったあとも、二人はしばらくの間、お互いの腕のなかに絡まり合ったまま動かずにいた。
ふと我に返ると、私は深い意識の淵をゆっくりと漂っているようだった。それは完全な意識の喪失というよりは、あまりにも巨大な重力から突然解放された宇宙飛行士が、無重力の闇の中で心地よいまどろみに身を浸している状態に近かった。
「美香さん」
肩を軽く揺すると、私は「あ……あぁぁぁ……」と、遠い井戸の底から届くようなかすかな吐息を漏らして薄く目を開けた。しかし亮介の顔を認識した瞬間、その瞳の焦点は再び緩やかにほどけ、快楽の濃密な余韻が満ちる半睡の世界へと沈み込んでいった。
それは、まるで古びた短波ラジオのチューニングが、微かなノイズとともにゆっくりと別の周波数へと滑り落ちていくみたいだった。
「大丈夫?」
もう一度名を呼ばれ、私は何度か深い瞬きを繰り返し、ようやくこちらの世界へと意識の錨を下ろした。
「ごめん……うまく喋れないの……多分、温泉に長く漬かりすぎたせいだと思う」
呂律の回らない口調でそう呟きながら、私は力なく微笑んだ。
いつもそうなの。私は実は長風呂が得意ではないんです。だから、長女と温泉に行って、5分も経たずに湯舟から上がる私を見て、「ママ……やっぱりダメなの?こんないい温泉に来てて勿体ないわよ」と失笑される始末なのです。
言葉はそこで途切れ、二人の間にはただ、金泉の湯気に混じり合うかすかな汗の匂いと、皮膚と皮膚の間に閉じ込められた湿った熱だけが、部屋の薄暗がりに静かに溶けていた。

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