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国選種付人物語−種付される人妻たち
第3章 舞風さんと種付人
「ウフフ……嘘。分かってるよ、ありがとう。大好きだよ、誠司君」

​舞風はそう言うと、僕の頬に優しくキスをしてくれた。

​「私から産まれてくる子供は、相手が誰であっても、誠司君と私の二人の子供だからね」

​舞風の言葉とキスからは、僕への深い優しさと、揺るぎない愛情しか感じられなかった。

本当に、世界で一番大切な、最高の妻だ。

​僕もいい加減、いつまでもグズグズしていられない。

愛する舞風がこれだけの覚悟を決めてくれているんだ。

夫である僕が、ここでしっかり彼女を支えなくてどうする。

​「……うん、そうだね。僕たちの子供だ」

​僕は心の中でしっかりと覚悟を決めた。

その時、静かなリビングにインターホンのチャイムが鳴り響いた。

​僕たちは一瞬だけお互いの顔を見合わせ、それから一緒にインターホンの液晶画面を覗き込んだ。

そこには、事前に資料の写真で見たままの、きっちりとしたスーツ姿の細身の男が映っていた。

指名した種付人、渡辺忠夫だ。

​「よし……行こう」

​僕は舞風に優しく声をかけ、二人で並んで玄関へと向かった。ゆっくりとドアを開ける。

​「――初めまして」

​七三分けに真面目そうな眼鏡をかけた、中年の男の顔が視界に飛び込んできた。

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