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国選種付人物語−種付される人妻たち
第4章 理沙さんと種付人(その後)
​今朝になっても、哲也はぐちぐちと種付け人の文句を並べ立て、理沙を心配するような素振りを見せる。

理沙は「私は大丈夫だから」「遅刻しちゃうわよ」と夫を急かし、なかば押し出すように送り出した。

哲也がいなくなると、理沙は手早く家事を済ませた。

そして鏡に向かい、いつもより念入りに化粧を施した。

服も前回のジーンズではなく、女性らしい膝下丈のスカートを選んで身にまとう。

​やがて約束の刻限になり、インターホンが鳴った。

​モニター画面には、前回と同じ軽薄そうな笑顔を浮かべた川島が映っている。

「やあ、理沙ちゃん。久しぶり」

相変わらずのチャラチャラとした風貌と、馴れ馴れしい口調。

けれど、理沙には、先日のような戸惑いはもうなかった。

「お久しぶりです。どうぞ」

玄関へと迎え入れると、川島は理沙の髪や顔にすばやく視線を走らせた。

​「お、理沙ちゃん。今日は一段と綺麗だね。髪も化粧もバッチリじゃん」

​その言葉に、理沙の頬がほんのりと朱に染まる。

夫の哲也は、こうした些細な変化に気づくことは滅多にない。

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