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真夏の熟果-裂けて堕ちたザクロの緋い実
第5章 まさかの

「mikaさん、悪いけど、『い・ろ・は・す』を2本、買ってきてもらえませんか」


と、櫻井翔太が言うと、


「お願いします」


と、鈴木壮太も言って、私に頭を下げた。

確かに、その股間の状態で、

店舗に入るのは…。


「そうね。わかったわ」


自転車の前籠に入れていた鞄を手に取り、

コンビニに入ろうとすると、櫻井翔太が、


「この後、公園でトレーニングする予定なんですが、その後でmikaさんと、朝の続きをしようと思うんですよ。どうですか?」


と、訊いた。なるほど…。

ジムではなくて、公園で…。


「mikaさんも、そのつもりで来たんでしょ」


鈴木壮太が私の顔を見て笑った。

ここで、喜んでいるように見られるのも…。

はしたないし、体裁も悪いと思った私。


「え?バイト先の見学か何かだって思っていたのよ。まさか、トライアスロンのお誘いだとは思わなかったし、まして、朝の続きって…」


そう言って、

そんなつもりはなかったことを強調しました。


「そうは思えないぜ。俺達がトライアスロンの話をしたときの失望の表情。他のことを期待していた感じだったし、まして、バイト先の見学という感じでもなかったぜ。だいたい、本当に見学したいなら、あの時に『どんなところで働いているの?』くらいの一言があってもいいのに、それもなかった。ま、受付も、ジムも、あちらこちらに防犯カメラが設置されていて、mikaさんを入れるわけにはいかないけどね」


櫻井翔太が、私の顔を見て笑った。

見透かされている…。


「そうそう。そもそもさ、ジムに来たときも嬉々としていて、仕方なく来たという雰囲気もなかったし、建物の中に入るときも、素直過ぎて拍子が抜けるくらいだったぜ」


鈴木壮太も、私の表情を窺うように見て、

視線が合うと、意味ありげに笑った。


「そう?LINEであんな文書を送られた、選択の余地はないし、諦めるしかないじゃない」


私が一応、反駁すると、


「また、無理矢理って形にしないといけないって?」


と、櫻井翔太が笑いながら、


「このままじゃ、俺達、相当のワル役だぜ」


と、鈴木壮太の方を見た。
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