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真夏の熟果-裂けて堕ちたザクロの緋い実
第5章 まさかの
「だったらさ。俺達がワルだとされないようにしたい」
と、櫻井翔太が言った。
確かにそうね…。
「そうそう。mikaさんが俺達との関係に対して前向きだという証拠が欲しい」
鈴木壮太も続いた。
「二人の要求はわかったわ。でも、具体的にどうすればいいの?」
それは、私にはわからなかった。
誓約書を書けとか、
そういうこと?と思った。
「何か文書にするというなら、それは無理よ。私だって、妻、母としての立場があるから」
二人に伝えると、
「それはわかっているよ」
鈴木壮太が答えた。櫻井翔太も頷いて、
「この後、するのはOKなの?」
と、話を戻した。
それは、私が期待していたことでもあるし、
彼らもそのつもりのはず。
私が頷くと、
「避妊は、するんだろ?」
と、続けた。それも、私は、頷いた。
当然。
妊娠なんてしたら…、バレるのは必然。
「だったらさ。mikaさんがコンドームを買ってきてくれよ。そうすれば、あとで、何かあっても、コンドームを用意したのは、俺達ではなくて、mikaさんだったと証明できれば、同意があったって、誰だってわかる」
櫻井翔太が私に言った。
確かにそうだけど…。
こんな格好で?
トライアスロンの練習だとわかる。
でも、男二人が外にいて、
私が同じような格好で、
入って行って、コンドームを買えば…。
『今から、エッチするんです』って
言っているようなもの…。
「確かにそうだけど…。恥ずかしいわ」
私が答えると、
「大丈夫。水と一緒に買えば」
と、櫻井翔太が問題無しという感じで話し、
鈴木壮太も、横で頷いていた。
二人の言うこともわかるけど…。
「コンビニって防犯カメラもあるから、証拠が残る。mikaさんが心変わりして、俺達を訴えるとか言い出した時の保険に、mikaさんがコンドームを購入したという履歴は残してほしいんだ」
鈴木壮太が躊躇している私に伝えた。
それは、そういうことだとわかっていた。
二人の事情も分かるような気がした。
そして、自分の都合ばかり、
言っていたことに気が付かされた。
「わかったわ」
私は鞄を片手に、店内に入った。

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