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真夏の熟果-裂けて堕ちたザクロの緋い実
第5章 まさかの
追いつくと、振り返った二人。


「サンキュー!」


櫻井翔太が笑いながら、

『い・ろ・は・す』を手に取った。

すぐに、鈴木壮太も、手に取った。


「mikaさん、コンドームって買ったことないの?」


櫻井翔太が不思議そうに訊いた。


「ないわ。言ったと思うけど、夫とは、出産が目的だったから、避妊なんてしなかったから、買ったことはないわ」


私が話すと、


「って、ある意味、凄いよな。こんな魅力的な奥さんがいて、セックスせずにいられるって」


と、人気がないところまで

歩いたという確信もあるのか、

櫻井翔太が話すと、


「そうそう。パンパンに張った爆乳に爆尻。そのうえ強烈な締まり具合。最強なのに」


と、鈴木壮太が続けた。


「ま、旦那さんが、そういう人だったから、俺達が、セカンドバージンを頂けたってことだけどな」


櫻井翔太が私の顔を見ながら言った。

大きな賃貸マンション群があって、

歩道は住宅側。

その道を歩いていくと、公園が見えてきた。

横断歩道を渡ると公園の入口。


「っていうか、元水泳部っていうのが効いているのか、それとも、普段から運動しているからなのか知らないけど、年齢を感じないスタイルですよね」


鈴木壮太が私に微笑みかけた。

確かに、二人が言うみたいに、

夫は、私のそういう部分には

あまり興味がなかっただろうと思ったわ。


夫が私に求めていたのは、性的な事や

肉欲ではなくて、それ以外のことだった。


家事・育児といった事。

仕事人間だけど、家事、育児も手伝うし、

結婚後、金銭面で苦労をした記憶はなかった。

そのうえ、そこまで夫に求めるのは、

私には酷に思えた。

でも、それを二人に伝えても、

若い二人には無理。


もっと時間が過ぎて、二人が結婚して、

家庭を築いたとき気づくだろうと

私は思って、何も言わなかった。
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