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真夏の熟果-裂けて堕ちたザクロの緋い実
第5章 まさかの

「大丈夫?」


私が言うと、二人とも頷きながら、

櫻井翔太は、男性のパンツのベルトを抜くと、

呻きながら倒れている男性の腕を捩じ上げた。


「や、やめろ」


男が声を上げたが、さらに殴りつけ、


「殺されたくなかったら、静かにしてろ」


と、言い捨てて、

手にしたベルトで男の腕を縛って、

パンツを下すと、それで足首を縛り、

パンツと一緒に脱げたブリーフを

男性の半開きの口に押し込んだ。

男性は微かに首を振って抵抗したが、

無駄だった。

鈴木壮太も、女性の腕を捩じ上げ、

髪の毛を括っていたヘアゴムを取ると、

その間に腕を通して固定した。

そして、女性が自分で脱いだであろう

ショーツを口に突っ込み、椅子に置かれた

鞄の中からマスクの袋を取り出した。


「おい、いいものもってるじゃねぇか」


鈴木壮太が言うと、櫻井翔太に

マスクを一枚、渡した。

櫻井翔太がブリーフを口に突っ込まれた男性に

マスクを付けた。

同じように鈴木壮太がショーツを

口に突っ込まれている女性にマスクを付けた。


「これで、手も足も声も出ねぇ」


櫻井翔太が笑いながら、私を見た。

さすがに、これは…と思ったけど、

自業自得…。

と言えば、それまで。

よく見ると、若い男と若い女。

大学生という雰囲気。


「誰が近親相姦だ!ぶっ殺すぞ!」


あれだけ殴って蹴ってして、その後に、

櫻井翔太がこのセリフを吐いた。

たぶん、順番が違うと思ったけど、


「この人はな、俺達の女神なんだよ」


この言葉には私も驚いたし、

恥ずかしかった。思わず、


『女神はない』


と、ツッコんだ。

それに、臆面もなく、

そんなこと言える櫻井翔太…


「そうそう。俺達の大事な人への暴言はこういう結果になるってわからせてやるから、覚悟しろ」

鈴木壮太が重々しく言った。
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