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Dilemma
第1章 【あざとい後輩】
「誰が運命の相手じゃい」
呆れて出て行くと慌てて火を消してついて来る
ウザいくらい周りでキャンキャン鳴いて
仕事で追い払ったら驚異的な速さで返してくる
チッ…仕事は出来る奴なのよ
「かなり後輩くんと相性良いじゃん」とか
誂ってくる奴、みんな、◯ね
違う件で他の人と打ち合わせや談笑してると
視線を感じる
必ずと言って良いほど目が合う後輩
教育係だから
進捗状況も把握して共有しなきゃならない
話しかけると嬉しそう
そんなんだから周りもとっくに気付いてる
いちいち説明するのも面倒臭い
いや、誤解は解かなきゃいけない立場なんだけど!
「成瀬、一応、うちは社内恋愛ダメじゃないからな?」
上司までこんな事を言う
だから言ってやったの
「あ、それなら大丈夫です、私、実は女の子が好きなんですよ、だから異性との恋愛はまず無理ですね」
ってね、ふふふ
この時の後輩や周りの驚いた顔は見てて
気持ち良かったなぁ〜エヘヘ
半分、ホント
彼女が居た時期がある
男は無理かもって思って、その後に出逢った
女の子とキスやセックスもした
楽しかったよ
私って、どっちもいけるタイプなのかも……
まぁ、その元カノとの別れが一番キツかったんだけどね
「俺、絶対諦めませんから、成瀬先輩の事」
帰り際に堂々と宣言した後輩
上手くリアクション出来なかった
クソっ
好きにすれば?的な態度を取ったかも知れない
可愛げのない先輩でごめんね
でも当分、恋愛はいい、ごめん……
本当にそう思ってたのにその後もあざとい後輩は
研修や社員旅行、社内コンペ等で負けじと
これでもかってくらいアピールしてきた
周りも早くくっついたら良いのにって空気やめて
サラッとレズビアンを公表したつもりだが、
その噂は何処に消えた?
「おはよ……神倉くん、どうした?」
「ケホッ…すみません、風邪ひいちゃいました、薬は飲んだんで大丈夫っす」
週明け、マスクして出社してきたからびっくりした

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