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Dilemma
第1章 【あざとい後輩】





懇親会やら打ち上げ、お酒の席なんて山程ある
私はあまり顔に出ないタイプで強い
ただ、ワインだけは苦手で、
そのワインを飲まされそうになってた
可愛らしい新人ちゃんのグラスを奪って
代わってあげたところまでは良かったんだけど
その後、部長に捕まって記憶が所々消えてる



気付いたら隣に後輩が居てさ
手繋いでくるから「会社の人居るよ」とか
言うくせに肩に頭預けて手は解かないの
「あざといのどっちなんですか」って聞こえた
その後なんて答えたっけな?
記憶ぶっ飛んでて断片でしか覚えてないけど
目が覚めたらホテルだった



しかも結構メルヘンチックな内装の……
頭ズキズキする
勿論、私は素っ裸なわけで
その隣でキスマークだらけの後輩が寝てる
コレつけたの私か?
血の気が引く



ちょっと待って……これ、確実にクロよな?
私、この子とシたよな?
コンドームの袋落ちてる……クロだ
頼む、熟睡しててくれ
静かにベッドから出て服を着る
目立つところに万札置いて出て来た



帰りのタクシーで少しずつ蘇ってくる記憶



そうだ、めっちゃキスした
私から…?
ベッドの上で……そう、私……後輩に乗り上げ



めちゃくちゃ動いてたじゃん



何年ぶりのセックス!?
後輩と!?
うわ、やってしまった……どうする?
しかも何も言わずに先に出てしまった
起きたらなんて思うかな?
鬼電来たらどうしよう



そんな事より、どう向き合う?
後輩の気持ちは知った上でセックスした
酔ってたとは言え、同意の上…だったと思う
いや、向こうはどうしたんだ?
私にされるがままだったとか?
それならヤバい
やっぱりちゃんと話はしなきゃだよね
逃げといて言える事じゃないけど



連絡来るかな、と思いきや向こうからは
何もなくて
こっちからもしづらくて結局会社で顔を合わせた



「おはよう」


「……おはようございます」



時間ないか聞こうとしたら他の人に話しかけられ
チャンスを逃す
尽く予定が埋まっていくのだ








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