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Dilemma
第1章 【あざとい後輩】
振り向いた瞬間に唇は重なってる———
えっ…!?!?!?
「お試しであっても攻めるとこは攻めるんで」
「……わかった」
ニッと口角上げて笑う口元
一枚上手感……何かムカつく
でも口元が緩む
一見、何の変哲もない毎日に新しい風が吹く
長い間、飽きる事もなくこんな私を追い続けて
キミの人生は潤ってるの?
私は、同じようには返せないかも知れないよ…?
それでも良いの…?
「良いです、その分俺がいっぱい好きだって伝えるから」
真面目な顔してキスしないでよ
家にあげたのが間違い?
ご飯食べて、気が緩んでた?
「瑞希さんって呼んでも良いですか?」
「ダメ」
「え〜?何で?これもちゃんと付き合ってからですか?」
「う、うん」
「ちぇっ……がんばろ」
何でって……不意打ちで呼ばれたら
ドキドキするからに決まってるでしょ
年下の、甘えたな性格なのに時々雄化したり
名前呼びされたりしたら心臓もたないのよ
確かに攻めるって言ってたけど
まだ付き合う前にキスってOKなの?
「照れてる顔めちゃくちゃ可愛いっす」
「見ないで」
「ヤバい、また好きになりました」
会社とは真逆
ギャップを感じて好意を持たれる
プライベートは多分、ちょっと抜けてる
いや、ちょっとどころではないかも
だから自然と弱さを見せちゃっていて
こうしてまた、相手に火をつけてしまう
「はぁ……先輩ズルい、全然抵抗しないじゃん」
うん、出来ない
キス、気持ち良いから
酔って記憶曖昧でも、
この気持ち良さは覚えていた
きっとお互いに
「もう、ダメ」
「うん、俺もそろそろヤバいっす、止められなくなります」
そうだよ、お試し期間なんだし
一番許しちゃダメなやつ
でもキスすると決心が揺らぐ
“またシたいかも”って思ってるのは同じかな…?

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