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『帰り花の夜に』~義母の静謐なる背徳
第8章 義息~超えてはいけない境界線(7)
「海? いいわね。でも、私はパラソルの下から水平線を見ているだけでいいわ。もう肌を晒すような年齢じゃないもの」
「ただ波を見に行くだけですよ。潮風に当たるだけでも、少しは風通しが良くなる。お義母さんは、昔はよく海に行ったんですか?」
「二十代の頃はね。友達とビーチに行くと、退屈する暇もないくらい誰かに声をかけられたものよ。小さなビキニを着て、この世に恐いものなんて何一つなかった。今となっては別の惑星の話みたいだけど」
「その頃のお義母さんに、会ってみたかったな」
彼の手が黒いレースのカップの内側へ滑り込み、熱を帯びた乳房を下からすくい上げるように包み込んだ。親指が硬く尖った先端を軽く弾く。思わず私の口から、細く乾いた吐息が漏れた。
私は彼の引き締まった首に腕を回し、顔を強く引き寄せて唇を塞いだ。彼の温かい舌が私の口腔の隅々を確かめるように探り、同時に彼の手はストッキングと化繊のショーツの隙間を潜り抜けて、すでに湿り気を帯びた熱い場所へと指を沈めていく。
指先が滑らかな粘膜を押し分け、奥の壁を擦るたびに、かすかな水音が静かな部屋の空気を震わせた。私は彼の首筋に額を押し当て、微かに塩の味がする皮膚に小さく歯を立てた。それは快感というよりは、もっと暗く重い、重力のような何かが身体の深い底からせり上がってくる感覚だった。
いつの間にか、浴槽にお湯が溜まる音は止まっていた。
私たちはどちらからともなく身につけていた最後の薄い布を脱ぎ捨て、冷たいシーツの上に倒れ込んでいた。私は彼の硬く熱い脈動を手で包み込み、ゆっくりと、自分という暗い空洞の入り口へと導いた。
「もう……来て。早く」
彼は短く息を吐き、重力に従うように身体を重ねてきた。濡れた境界線を押し広げ、硬質な熱の塊が深く滑り込んでくる。
「あっ……」
奥深くまで完全に満たされた瞬間、私は両脚を彼の腰にきつく絡め、意識の境界が白く飽和していく感覚の中で、彼の手庭の骨を砕かんばかりに強く握りしめた。世界が遠ざかり、そこにはただ、潮の満ち引きのような規則正しい摩擦の音だけが残されていた。
「ただ波を見に行くだけですよ。潮風に当たるだけでも、少しは風通しが良くなる。お義母さんは、昔はよく海に行ったんですか?」
「二十代の頃はね。友達とビーチに行くと、退屈する暇もないくらい誰かに声をかけられたものよ。小さなビキニを着て、この世に恐いものなんて何一つなかった。今となっては別の惑星の話みたいだけど」
「その頃のお義母さんに、会ってみたかったな」
彼の手が黒いレースのカップの内側へ滑り込み、熱を帯びた乳房を下からすくい上げるように包み込んだ。親指が硬く尖った先端を軽く弾く。思わず私の口から、細く乾いた吐息が漏れた。
私は彼の引き締まった首に腕を回し、顔を強く引き寄せて唇を塞いだ。彼の温かい舌が私の口腔の隅々を確かめるように探り、同時に彼の手はストッキングと化繊のショーツの隙間を潜り抜けて、すでに湿り気を帯びた熱い場所へと指を沈めていく。
指先が滑らかな粘膜を押し分け、奥の壁を擦るたびに、かすかな水音が静かな部屋の空気を震わせた。私は彼の首筋に額を押し当て、微かに塩の味がする皮膚に小さく歯を立てた。それは快感というよりは、もっと暗く重い、重力のような何かが身体の深い底からせり上がってくる感覚だった。
いつの間にか、浴槽にお湯が溜まる音は止まっていた。
私たちはどちらからともなく身につけていた最後の薄い布を脱ぎ捨て、冷たいシーツの上に倒れ込んでいた。私は彼の硬く熱い脈動を手で包み込み、ゆっくりと、自分という暗い空洞の入り口へと導いた。
「もう……来て。早く」
彼は短く息を吐き、重力に従うように身体を重ねてきた。濡れた境界線を押し広げ、硬質な熱の塊が深く滑り込んでくる。
「あっ……」
奥深くまで完全に満たされた瞬間、私は両脚を彼の腰にきつく絡め、意識の境界が白く飽和していく感覚の中で、彼の手庭の骨を砕かんばかりに強く握りしめた。世界が遠ざかり、そこにはただ、潮の満ち引きのような規則正しい摩擦の音だけが残されていた。

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