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『帰り花の夜に』~義母の静謐なる背徳
第6章 義息~超えてはいけない境界線(5)
夫という生き物は、私がいないとトースト一枚まともに焼けないのだ。私は苦笑いしながら、ルンバの出番は明日の朝にしようと決めた。
その夜、私たちは早めに夕食を済ませ、シャワーで移動の汗を流した。清潔なリネンの滑らかな感触に包まれながら、いつもより早い時間に夫の腕の中に滑り込んだ。生理が近いという微かな予感はあったけれど、それ以上に、夫の温もりを確かめたいという欲求の方が勝っていた。
「やっぱりお前がいいな。三ヶ月、ずっと一人で処理していたからな。美香の体はやっぱりいいな」
「パパ……我慢してたのね。ごめんね。私もよ……ねえ、今日はオマンコぐちょぐちょにして」
私たちは再び暗闇の中で激しく重なり合った。夫の少し掠れた声と、私の喉から漏れる喘ぎが、静かな寝室の空気に溶け合っていく。
まさにその熱狂の只中で、サイドテーブルの上のスマートフォンが硬質な電子音を立てて震え始めた。液晶画面に「葉月」という二文字が白く浮かび上がっている。
「ちょっと待って、葉月からよ」
私は高ぶる夫の肩をそっとなだめて動きを止めさせ、指先で画面をスワイプした。
「葉月?……ええ、わかったわ。パパに伝えておくね。じゃあね、おやすみ」
通話を切り、スマートフォンを伏せるようにテーブルへ置いた。
「葉月か? 何だって?」
「パパにありがとうって。送ってくれたメロンがすごく美味しかったそうよ」
「そうか。じゃあ続きだ。足を開いて。夜はまだ始まったばかりだからな」
再び重ね合わされる皮膚と粘膜。シーツの擦れる乾いた音と、重なり合う肉体の微かな衝撃音、そして理性を欠いた吐息が、夜の寝室を満たしていく。
「ああ……パパ、もっと……奥まで……」
「美香、いいぞ……そのまま……」
しかし、薄暗い部屋の片隅で、テーブルの上に置かれたスマートフォンの画面は、青白い微かな光を放ち続けていた。
液晶に表示されていたのは、「葉月」ではなく「亮介」という文字だった。そして通話時間は、無言のまま静かに、確実に秒数を刻み続けていた。
私の意識の片隅に、新幹線の中で読んだあの手紙の最後の一行――わざわざ赤いインクで書き殴られていたあの歪な要求が、鮮やかな輪郭を持って浮かび上がっていた。
『今夜、お義父さんと抱き合うんですよね。だから、そのときの美香さんの声を、僕に全部聞かせてください』
その夜、私たちは早めに夕食を済ませ、シャワーで移動の汗を流した。清潔なリネンの滑らかな感触に包まれながら、いつもより早い時間に夫の腕の中に滑り込んだ。生理が近いという微かな予感はあったけれど、それ以上に、夫の温もりを確かめたいという欲求の方が勝っていた。
「やっぱりお前がいいな。三ヶ月、ずっと一人で処理していたからな。美香の体はやっぱりいいな」
「パパ……我慢してたのね。ごめんね。私もよ……ねえ、今日はオマンコぐちょぐちょにして」
私たちは再び暗闇の中で激しく重なり合った。夫の少し掠れた声と、私の喉から漏れる喘ぎが、静かな寝室の空気に溶け合っていく。
まさにその熱狂の只中で、サイドテーブルの上のスマートフォンが硬質な電子音を立てて震え始めた。液晶画面に「葉月」という二文字が白く浮かび上がっている。
「ちょっと待って、葉月からよ」
私は高ぶる夫の肩をそっとなだめて動きを止めさせ、指先で画面をスワイプした。
「葉月?……ええ、わかったわ。パパに伝えておくね。じゃあね、おやすみ」
通話を切り、スマートフォンを伏せるようにテーブルへ置いた。
「葉月か? 何だって?」
「パパにありがとうって。送ってくれたメロンがすごく美味しかったそうよ」
「そうか。じゃあ続きだ。足を開いて。夜はまだ始まったばかりだからな」
再び重ね合わされる皮膚と粘膜。シーツの擦れる乾いた音と、重なり合う肉体の微かな衝撃音、そして理性を欠いた吐息が、夜の寝室を満たしていく。
「ああ……パパ、もっと……奥まで……」
「美香、いいぞ……そのまま……」
しかし、薄暗い部屋の片隅で、テーブルの上に置かれたスマートフォンの画面は、青白い微かな光を放ち続けていた。
液晶に表示されていたのは、「葉月」ではなく「亮介」という文字だった。そして通話時間は、無言のまま静かに、確実に秒数を刻み続けていた。
私の意識の片隅に、新幹線の中で読んだあの手紙の最後の一行――わざわざ赤いインクで書き殴られていたあの歪な要求が、鮮やかな輪郭を持って浮かび上がっていた。
『今夜、お義父さんと抱き合うんですよね。だから、そのときの美香さんの声を、僕に全部聞かせてください』

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