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彼と私の10コの差
第1章 彼と私の10コの差
「いいっすよー」

「私も手伝うからさ」

他の男の子たちだったら絶対文句を言ってくる仕事を、伊藤くんは快諾してくれる。
軽々と段ボールを持つ姿はやっぱりかっこいい。

「いいなー、私にもその力が欲しい」

「そこっすか!?山本さんも十分、力持ちだと思いますけど?」

「えー、だってかっこいいじゃん。店長なんてほとんど重いもの持たないよ?」

後ろを歩いてるはずの伊藤くんの反応がない。
振り向くとそこには真っ赤に顔を染めた彼の姿。

ってか可愛すぎるんですけど。
もう本気で好きだわ、この子。

「山本さん、今日17時半までっすよね?」

「ん?うん」

「話あるんで外で待っててもらっていいっすか?」

今度は私が黙る番だった。
ひとつ頷くので精一杯だ。

今までの話の流れでどんな話をされるのか。
期待する気持ちとそれを否定する気持ち。
10才の差はそれだけ私を臆病にさせる。

私と伊藤くんはその後無言で段ボールを片付けた。


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