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ほしいままに
第21章 俺は本当の君を知りたい(後藤将行)

俺は彼女が俺から目を離したすきに、ポケットに手を入れ、しまってあったキーを取り出した。

「ああ、ここに落ちていました」

キーを掲げて看護師に見せる。


「よかったです…申し訳ありませんが、消灯過ぎているので、すぐに出られます?」

看護師がいたわるような微笑に、少しだけ困惑の色を混ぜて微笑むのを見て、立ち上がった。


するとその時、ゆっくりと木の扉が開かれて、ガウンの前を掴んで胸元を閉じた森川澪奈が顔を出した。

おくれ毛がかかった頬が、常夜灯の灯りに照らされて艶っぽく光っている。

「支店長?」

森川澪奈は目を丸くし、息を呑んだ。
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