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ほしいままに
第24章 光
病院の前の車寄せに出ると、タクシー乗り場には黒いタクシーが停まっていて、高齢の女性と付き添いの女性が、ゆっくりと乗り込んでいくところだった。
私は後藤支店長の背中から降りて隣に立ち、乗車の順番を待った。
先頭のタクシーが前の二人をのせて発車すると、控えていた次の車が、そろりと近づく。
「待ってください」
乗り込もうとしたその時、背後から声を掛けられた。
その声の鋭さに鼓動が跳ね、失望の予感で目の前が暗くなる。
私は身を固くして振り返った。