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白衣を脱いだら~熟れた蜜の囁き
第3章 出会い(3)
美香の過去は、いつも夜の帳の向こうに、薄く、しかし消えない影のように残っていた。訥々と紡がれる彼女の言葉を聞きながら、喉の強い渇きを覚え、マクドナルドで買った冷めたコーヒーを口に運んだ

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最初の本格的な不倫は、今から5年前の春に始まった。夫はまだ国内にいて、仕事の忙しさを理由に帰宅が遅くなる日が増えていた頃である。私は四十を少し過ぎたばかりで、身体の奥に溜まっていく空白を、自分でもうまく言葉にできずにいた。

その男とは夫の仕事関係で知り合った、十歳ほど年上の雑誌の編集者だった。最初はただの食事の席だった。安いイタリアンで、ワインを二杯ほど飲み、帰り際に彼が「また会えるかな」と、ごく自然に言った。私は「ええ」と答え、その瞬間に、自分のなかで何かが静かに決壊したのを感じた。

彼は黒のパンストに、異常なほど執着していた。

私が初めて彼の部屋を訪れた夜、彼は私の脚を、まるで宝物を確かめるように、長い時間をかけて眺めた。そして、静かに言った。

「次は、ショーツを履かないで来てほしい」

私は最初、戸惑った。しかし、次に会った夜、彼の言葉通りに黒いパンストだけを履いて部屋に入ったとき、彼の目が明らかに熱を帯びたのを見た。男は私をソファに座らせ、跪くようにして、パンストの透けるようなな膜越しに、ゆっくりと舌を這わせた。その感触は、忘れられなかった。

熱い息がナイロンを湿らせ、薄い膜を通して直接、ヴァギナの柔らかい割れ目に触れてくる。舌の先端が、縫い目に沿って上下し、クリトリスの小さな突起を、膜越しに優しく、しかし執拗に転がす。

私は最初、恥ずかしさで身体を強ばらせていたが、やがて脚の力が抜け、彼の頭を両手で抱くようにして、甘い声を漏らし続けた。

「パンストの薄い膜があるから、かえって感じるんだよ」

彼はそう言いながら、何度も何度も私を舌で溶かした。挿入する前に、必ずその儀式のような愛撫を行った。私は、そのたびに自分の身体が、驚くほど素直に開いていくのを感じていた。夫との夜では決して味わえなかった、深く、ゆっくりと落ちていくような快楽だった。

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