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白衣を脱いだら~熟れた蜜の囁き
第4章 出会い(4)
美香の指を、そっと唇で包んだ。甘くはない。けれど、温かく、生きている感触があった。
「わかりました。焦がれさせて、そのうえで……全部、味わわせてください」
美香の目が、わずかに細められた。目尻に浮かぶ皺さえも愛おしい。満足げな、あるいは期待を含んだ光がそこに宿る。
「ええ。だから今夜は、ここで終わり。キスだけして、帰りましょう」
美香は再び唇を突き出した。鳥のついばみのような、最初のキスと同じ軽さだった。けれど今度は、舌先がわずかに触れ合う。拒絶ではなく、約束の印のように。
車はゆっくりと動き出した。橋の下を抜け、ゲートをくぐり、夜の道路へと出ていく。後部座席に残された微かな湿り気と香りは、やがて風に流されていくだろう。けれど二人のあいだに生まれた熱だけは、静かに、確実に、次の夜へと繋がれていた。
「運転…交代してくれる?」
美香は助手席に座り直し、シートベルトを締める。窓の外を流れる街灯の光が、彼女の横顔を優しく撫でていく。
「次は、もっと広い場所で。シーツの心地良い感触を、肌で感じながら……しようね」
その言葉は、約束というより、祈りに近かった。
昭吾はハンドルを握りしめ、前方の闇を見つめた。欲はまだ、身体の奥でくすぶっている。けれどそれは、焦燥ではなく、静かな期待へと変わっていた。
美香の成熟した色香が、夜の空気のなかで、いっそう深く、昭吾の胸に染み込んでいく。車は、二人を運んでいく。次の夜へ。より深く、より柔らかく、互いの本質に触れる場所へと。
「わかりました。焦がれさせて、そのうえで……全部、味わわせてください」
美香の目が、わずかに細められた。目尻に浮かぶ皺さえも愛おしい。満足げな、あるいは期待を含んだ光がそこに宿る。
「ええ。だから今夜は、ここで終わり。キスだけして、帰りましょう」
美香は再び唇を突き出した。鳥のついばみのような、最初のキスと同じ軽さだった。けれど今度は、舌先がわずかに触れ合う。拒絶ではなく、約束の印のように。
車はゆっくりと動き出した。橋の下を抜け、ゲートをくぐり、夜の道路へと出ていく。後部座席に残された微かな湿り気と香りは、やがて風に流されていくだろう。けれど二人のあいだに生まれた熱だけは、静かに、確実に、次の夜へと繋がれていた。
「運転…交代してくれる?」
美香は助手席に座り直し、シートベルトを締める。窓の外を流れる街灯の光が、彼女の横顔を優しく撫でていく。
「次は、もっと広い場所で。シーツの心地良い感触を、肌で感じながら……しようね」
その言葉は、約束というより、祈りに近かった。
昭吾はハンドルを握りしめ、前方の闇を見つめた。欲はまだ、身体の奥でくすぶっている。けれどそれは、焦燥ではなく、静かな期待へと変わっていた。
美香の成熟した色香が、夜の空気のなかで、いっそう深く、昭吾の胸に染み込んでいく。車は、二人を運んでいく。次の夜へ。より深く、より柔らかく、互いの本質に触れる場所へと。

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