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白衣を脱いだら~熟れた蜜の囁き
第5章 出会い(5)
昭吾は指で何度もなぞった。
「いいわよ。また会う日を決めましょう。昭吾くん、なかなか会えなくてごめんね」
「いや、いいんです。美香さんの事情があるから」
人妻である美香には、僕の知る由もない事情があった。出会いは、月に一、二度がやっとだった。大学生の昭吾は、講義が終われば時間を持て余し、バイトで家計を支えながらも、心のどこかがいつも少し空洞だった。恋人ではない、と自分に言い聞かせても、その空洞は容易に埋まらなかった。
合コンに誘われれば参加した。意気投合した女と、狭いシングルベッドの上で身体を重ねることもあった。けれど、彼女たちは結局、昭吾の中に残らなかった。精液をどこに吐き出そうと、心の穴は塞がらない。
美香と比べれば、誰もが青臭く、未熟で、軽やかすぎるように思えた。それが、満たされない理由の大部分だった。
それでも、付き合った女はいた。他研究室に遊びに出入りするうちに親しくなった、三歳年上の先輩。食事に誘い、カラオケのあと、昭吾の家で身体を重ねた。それから二カ月ほど、僕たちは恋人ごっこのような日々を送った。彼女は献身的で、しょっちゅう家に来ては夕ご飯を作り、二人で食べた。その夜は決まって、身体を重ねた。けれど、長くは続かなかった。
ある日、彼女が僕のLINEを覗き見た。美香とのやり取りがびっしりと並んでいた。彼女は激怒した。僕は何も言い訳をしなかった。他人の個人情報を勝手に覗く行為に、怒りを超えて、ただ冷めた気持ちが残った。
それから彼女は来なくなり、たまにかかってくる電話にも、僕は感情のない声で応えるだけだった。そして、また一人になった。
「いいわよ。また会う日を決めましょう。昭吾くん、なかなか会えなくてごめんね」
「いや、いいんです。美香さんの事情があるから」
人妻である美香には、僕の知る由もない事情があった。出会いは、月に一、二度がやっとだった。大学生の昭吾は、講義が終われば時間を持て余し、バイトで家計を支えながらも、心のどこかがいつも少し空洞だった。恋人ではない、と自分に言い聞かせても、その空洞は容易に埋まらなかった。
合コンに誘われれば参加した。意気投合した女と、狭いシングルベッドの上で身体を重ねることもあった。けれど、彼女たちは結局、昭吾の中に残らなかった。精液をどこに吐き出そうと、心の穴は塞がらない。
美香と比べれば、誰もが青臭く、未熟で、軽やかすぎるように思えた。それが、満たされない理由の大部分だった。
それでも、付き合った女はいた。他研究室に遊びに出入りするうちに親しくなった、三歳年上の先輩。食事に誘い、カラオケのあと、昭吾の家で身体を重ねた。それから二カ月ほど、僕たちは恋人ごっこのような日々を送った。彼女は献身的で、しょっちゅう家に来ては夕ご飯を作り、二人で食べた。その夜は決まって、身体を重ねた。けれど、長くは続かなかった。
ある日、彼女が僕のLINEを覗き見た。美香とのやり取りがびっしりと並んでいた。彼女は激怒した。僕は何も言い訳をしなかった。他人の個人情報を勝手に覗く行為に、怒りを超えて、ただ冷めた気持ちが残った。
それから彼女は来なくなり、たまにかかってくる電話にも、僕は感情のない声で応えるだけだった。そして、また一人になった。

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