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私なりの復讐
第6章 第六章  飛沫
私は王ちゃんの名刺を頼りに車を進めたのは翌日の昼前だった。

そう・・・

いてもたっても居られなかったのだ。

早く王ちゃんに会って情報を聞き出したいのと、王ちゃんの顔を見ながら話したかったからだ。

雨が降る首都高速を100kmで速度超過しながら王ちゃんの事務所に向かっていた・・・。

その時にルームミラーで見た私の顔は般若の形相で少しだけ笑っている表情・・・。

そんな表現が当て嵌まる。

1時間半弱の道程はすごく短く感じた。

ここか・・・。

王ちゃんの事務所は工場が乱立する一角にあった。

王ちゃんの名刺の通りの社名の看板も見つけた。

ガラスはスモークを貼っているのか・・・。

暗くてよく見えない。

曇天の暗さと相まって侘しささえ感じる一角だった。

しばらく車内から様子を窺う。

人気はありそうだが・・・。


王ちゃんかな・・・。

もうしばらく様子を見よう。

なにせ、本来明日の約束なのだから。
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