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*妄想社長に振り回されて*
第2章 色気と私
「そう思うなら社長が相手をしてくれればいいじゃないですか」

「え……?」

「欲求不満なのか?って聞きましたよね?昨日のキスが原因なんだとは思わないんですか?そのせいで欲求不満になったんじゃないかって考えたりはしないんですか?」

一気に捲し立てた。
八つ当たりもいいとこだ。
社長に相手にされないからってこんな文句言うなんて情けない。

「……すみません、忘れてください。」

深く頭を下げて自分の席に戻ろうと後ろを振り返った。
その瞬間手を強く引っ張られる。

「あの…」

「俺でいいなら相手になる」

隣の部屋に連れていかれた。
簡素なベッドのスプリングが軋む。

「しゃちょ、んむっ」

唇に触れる柔らかい感触とそれを割る鋭い舌。
社長の下に組み敷かれながら、私はそれを受け入れた。

荒々しく社長の舌が私の咥内で暴れまわる。
舌を吸われると、それがまるで性器にでもなったかのように気持ちよかった。

社長はどういうつもりで私にキスをしてるんだろう。
淫乱な娘だと思っているだろうか。
妄想の激しい社長のことだ。
もしかしたら痴女だと思ってるのかもしれない。

「ん…っ」

唾液が一筋口の端から溢れた。
舌の動きが激しくなりキスだけでイクんじゃないかと思うくらい体の奥が濡れはじめる。

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